3996 ゴールデンハムスター“さく”(その4)

ハムスター

前回から、かなり時間が経ってしまったので、久しぶりに、ゴールデンハムスター“さく”について、その後を紹介したいと思う。

逃走事件を起こしてからも、さくは元気で、小さいながらも、その存在感を遺憾なく発揮してくれていた。

しかし逃走癖は直ることないし、穴の開いたケージは不安だったので、思い切って、同形式の衣装ケースを通販で購入。

空気穴のある蓋をそのまま流用できるからだ。

また、これまでさくが使ってきた砂場は、小さなハムスターであるジャンガリアン向けだったので、とても小さく、とても窮屈そうだった。

ゴールデンハムスター向けの砂場がないか探していたのだが、どうしても見つからない。

そこで、空のペットボトルを利用して、砂場を作ってみた。

なんてことはない、ペットボトルの胴体部分を切っただけではあるけど、ペットボトルの口の部分を使って、砂が外に出ないように工夫している。

上手く使ってくれるか心配だったが、すっかり気に入って、砂掻きしてくれた。

新しいケージは、もともとのケージとまったく同じなので、まったく問題なく、のびのびと暮らしていた。

 

なにげなく、さくの手?足?を見てみると、意外なほど複雑だったのには驚いた。

 

 

寝るときはチップを集めてそこに自分がすっぽり入るくらいの穴を開け、そこに収まる。

起きると、寝ていたところが、クレーターのようになって残り、寝るときはふたたび、このクレーターに戻ってくる。


長期間の外出のときは、ペットホテルに預けるしかないので、外出することになる。

さくも、見慣れていない景色に、落ち着きがない。

 

 

勝手に脱出することはなくなったが、「外に出してくれ」と、せがむのは相変わらずだ。

そんなときはケージの中を何度もジャンプしたり、2本足で立って、存在をアピールする。

もっとも、要求にしたがって、外に出しても、どこに行ってしまうか分からないから、自由にさせるわけにもいかず、ムツゴロウさんのように、「よーし、よしよし」…と、手の上でこねくり回してやるだけだ。

いままで、健康そのもので、具合の悪くなるようなことなど一切なかったさくだが、2013年の11月下旬ごろ、右頬の下あたりに、“しこり”のようなものがあることに気がついた。

口の中にたくさん詰め込むハムスターだから、何か入れているのかも…と思っていたが、口の中に何も入れていないにもかかわらず、だんだんと大きくなってきた。

病院に連れて行く日には、とんでもなく腫れてしまった。

診察の結果、どうやら頬の中で傷ができて、そこに膿が溜まったらしい。すぐに切開し、膿を取ってもらう。

傷口を守るため、砂場を撤去し、木のチップを紙製に交換。

 

膨らんだ皮膚は壊死して痛々しかった。傷口はみるみる塞がり、急速に回復。

一時は減った体重も、いまでは、ふたたび140g前後をキープ。人間で言えば、65歳前後だが、まだまだ元気そのもの。

無事2013年を終えることができそうだ。

Posted by ろん