3844 上野下アパートの最後
ついに取り壊しが始まったと聞いたので、見に行ってきた。
どんな状態になっているだろう? 少しドキドキしながら、現地へ。

仮囲いで見えなくなっていたので、アパートが直接見られるか心配だった。
解体作業者や車両が出入りする門の高さは、若干低く、なんとか見ることができそう。
先日来たときも、同じ場所から写真を撮ったところだ。
なんとか背伸びして、腕を伸ばせば写真が撮れそうだったので、カメラが解体工事の様子を覗き込んでみると…
仕方がないとはいえ、こういう光景を見るのは悲しい。
取り壊されてしまえば、どんな名建築でも、鉄筋コンクリートの瓦礫でしかなくなってしまう。
けれど、この瓦礫には、この建物が、関東大震災の復興のために建てられ、しっかりとその職責を果たしてきたという、誇りというか自負のようなものを感じた気がしたのは、僕の勝手な思い込みだろうか?