3010 ストックホルム市立図書館

建築・都市

そもそも北欧に行きたいと思うきっかけとなったとも言える場所が、ストックホルムには2カ所ある。そのうちの一カ所がここ、ストックホルム市立図書館だ。

スウェーデンを代表する建築家アスプルンドが設計した図書館だ。外観も独特だが、圧巻なのは、その中だ。

階段を上がると…

本に取り囲まれた世界が広がる。下の写真は2階に上がって撮ったものだが、本に圧倒される感覚って初めてかも。

反対側の本を探しに行こうと思うと、ちょっと時間が掛かる気もするが、書棚が完全に見渡せるため、探す本のジャンルがわかれば、そこまでは迷わずに到達できるから、これはこれで機能的なのかもしれない。

ただ残念ながら、デザインが優先されている面は否定できず、階段や通路は狭い。

特に2階から3階に上がる階段は、狭い通路の間に設けられているため、通路部分はわずか20cm程度しかなくなってしまっている。

バリアフリーが行き届いている街なので、当然ながら、建物の裏側にはエレベータは用意されていた。

建物のデザインはとても魅力的だが、もしかすると、利用する側としての苦労はいろいろあるのかもしれない。

先述の階段も気になったが、建物全体の蒸し暑さも気になった。空調が効きにくいようなのだ。それもあってか、ところどころで扇風機が活躍していた。

一人のおじいさんが、本を読みながら、うつらうつらとしていた。こんなところは、日本の図書館とちっとも変わらないな…なんて思った。

Posted by ろん