3710 東成田駅から成田空港へ歩く
これから向かう東成田駅は、1991年(平成3年)まで、かつての成田空港駅であり、空港の玄関口であった。
そんな東成田駅は、一度行ってみたいと思っていた駅だったが、ようやく念願叶って行くことができた。
成田山新勝寺参拝を終えて、京成成田駅に着いたとき、ちょうど芝山行き電車が発車直前だった。ホームにはやたら人がいたので、どうしたのかと思ったら、なんてことはない芝山行きのあとに、上野行きが来るのでそれを待っている人たちの行列だった。

しばらく成田市街を見渡せる高架を走る。
途中で、左手に分かれる成田空港に向かう線路が現れるが、この電車はそのまま直進。
かつてこちらが本線だったということがわかる線路だ。


朝夕は空港関係者が利用するらしいが、お昼の時間帯だと、乗客はほとんどいない。
約5分ほどで、東成田駅に到着。


もともと、2面4線(ホームが2面、線路が4本)ある大規模な駅であったが、現在使われているのは1面2線。
かつて特急専用ホームとして使われていた部分は閉鎖されている。
でも、駅名標などはそのまま残されていて、ちょっと不気味な感じがする。


階段を上がり、改札を出ると、だだっ広いコンコースに出る。
かつてはお店もあったようだが、いずれも閉鎖され、閑散としている。

かつてたくさんの人の目に触れていたであろう陶板でできたレリーフも、いまは、その存在が気付かれる機会すらない。

もはや、こんなに広くなっている理由がまったくない階段を上がると、すぐ近くに管制塔があった。

あらためて今いる場所を地図で確認すると、成田空港のど真ん中にいるはずなのに、この閑散ぶり。
早くも日が傾きはじめてきたせいか、余計もの悲しく感じる。
広い階段を贅沢に下りる。


距離にして500m。
ちょっと大変という方には、先程上がった出口から、連絡バスで行くこともできる。
しかし、よほど特別な事情がない限り、そもそもこの駅に来る理由がない。

空港第2ビル駅に行ってみよう。
残りの距離数がわかるようになっているのはありがたい。
途中で、研ナオコと野口五郎のポスターが貼ってあったので、古い時代のポスターが貼ったままになってるのでは?と思ったが、そうじゃなかった。
あっ、この組み合わせは…カックラキン大放送!! だとピンと来るのは、同世代以上だろうな、きっと。

ただただ、ひたすら長い通路なので、これといった見どころはない。

曲がった先は…ゴールが目視できないくらいまっすぐ続く地下通路だった。


残り200mを切ったあたりで通路は若干上りの傾斜が付いていた。



でも、実は?、この東成田駅を利用すると、日暮里から電車で一番安く成田空港に来ることができるということは、あまり知られていないのではないかと思う。
成田スカイアクセス線経由 | 日暮里-成田空港 | 1,200円 |
京成本線経由 | 日暮里-成田空港 | 1,000円 |
京成本線経由 | 日暮里-東成田(徒歩or連絡バス) | 930円 |
たいていは京成成田で乗換が必要だし、70円得してもそれほどありがたくもないと思うけど。