3697 両国から錦糸町にかけて歩く
両国へやってきたが、国技館のある方ではなく、回向院(えこういん)のある方へ歩く。
ということで、両国らしい風景は、この写真だけでおしまい。
回向院と言えば、この前、南千住で行ったところと同じ名前のお寺だが、それは、かつて両国の回向院の別院だったことに由来するそうだ…今は違うらしい。
駅からハイキングで、もらったパンフレットによれば、ねずみ小僧の墓や歴代相撲年寄の慰霊碑「力塚」などがあって、パワースポットとして知られてるらしい。
知らなかったけど。
特徴的なのは、「愛犬供養」だとか「犬猫供養」といった碑がいくつもあったことだ。
回向院のサイトを見ると、「成り立ちが、人間はもちろん、生あるすべてのものへの仏の慈悲を説くものであった」という。懐の深いお寺なのだ。
次のポイントは、吉良邸跡。
通用門のような背の低い門をくぐると、中は小さな公園のようになっていた。
正面にも門があるのに、なぜ小さな門しか開けてないのだろう…豪快に頭をぶつけている人を見掛けて気の毒だった。
両国公園には、勝海舟生誕の地の碑がある。
この碑をよく見ると「法務大臣 西郷吉之助書」とあった。
西郷吉之助…って、西郷隆盛のことかと思ったら、隆盛の孫らしい。
それにしても、みんなよく写真を撮ってるな…と自分のことを棚に上げて感心する。
勝海舟の生誕の地にちなんだ…コーヒー? そして、勝カレー。
勝カレーだからといって、とんかつが入っているとも限らない…知らないけど。
なにげなく目にした質屋。
元禄2年創業と書かれていたが、西暦で言えば、1689年。400年以上も続く質屋さんのようだ。
よく続いているが、それくらい人々の生活に根付いた商売なのだろうか。
総武線の高架橋をくぐると、東京スカイツリーがよく見えるようになった。
ちょっと独特の形をした公園の遊具と東京スカイツリーを並べてみる。
続いての見どころは、葛飾北斎の生誕の地だ。
振り返ってみると、今日の見どころは、やたら、跡ばかりで、碑か看板が立っているに過ぎない。
歴史を振り返るには、知識と想像力が必要そうだ。
これまで歩いたことのない道を選んで歩いて行くと、病院の入口に大きな錨が置かれていた。
いわれを呼んでみると、これは旧日本海軍の駆逐艦“初霜”の錨で、この病院の院長が、かつて初霜の軍医をしていたことが縁で、ここに置かれているようだ。
このあたりは、交通量に比べて比較的道路が広い。
狭い敷地に建つビルなら、よく見掛けるけど、こんなに古い蔵というのは初めて。
そもそも、この蔵が古いのかどうかもよくわからないけど、なんだか妙に気になった。
今日はあまり時間もなく、チェックポイントを通過したところで、その後は最短距離でゴールすることに。
本来のコースだと、東京スカイツリーに向かうのだけど、今日は遠くから眺めるだけ。
お寺と東京スカイツリーを並べて撮ってみた。
なぎら健壱が来店したことを知らせる写真が店頭に貼られていたが、キャラクター的に、どこにでも出没していそう。
ゴールは錦糸町駅。
そういえば、錦糸町には、映画を観に来て以来だっけ。
また時間のあるときに、歩きに来たい。