5530 築地大橋 渡り初め
築地市場の移転が遅れたことで、市場跡を貫くはずだったトンネルの完成も遅れを招いた。
”ダイナミックに設置”された隅田川を渡る橋には、”築地大橋”と名付けられたものの、接続するトンネルができてないために、なかば放置状態だった。
その後、築地市場の移転が完了し、暫定道路を取り付けることで、今月初めから、暫定開通したとニュースで知った。
完成したらすぐに渡ろうと思っていたのだけど、仕事も多忙だったし、たまたま” 夏休み”なども重なって、ずっと行けずじまいだった。
そして、今日、もう遅い時間ではあったが、なんとか行ってみることができた。
予備知識なく歩いたので、最初どこから歩道が始まってるのかわからなかった。
浜離宮庭園のすぐ脇に端につながる歩道があった。
晴海方面からの車道に沿って歩く感じ。右側には堀を挟んで浜離宮庭園がある。この時間だともう閉園しているし、真っ暗でうっそうとしている感じ。
橋までは意外と距離がある。
こちらに向かう1車線の道路しかなかったが、対向車線が旧築地市場側から出てきて、片側1車線の対面通行になった。
道路の脇からは、閉場したばかりの築地市場と関連する建物がいくつも見える。
もう取り壊すのを待つばかりといった感じで、人の気配はまったくない。
ただ、ときどき、建物から”ガタガタ”と音が聞こえてきたのは、ネズミだろうか?
ずっとまっすぐだった道路が左に、そして右に曲がっている。いかにも、暫定的な道路という感じがする。
そして、ようやく築地大橋が見えてきた。
ようやく、築地大橋にやってきた。
奥には、タワーマンションがいくつも見えて、ちょっと素敵な光景になっていた。
人通りはそれなりにあるものの、時折誰もいなくなる瞬間もあって、ドラマの撮影にピッタリかも…なんて思った。
橋の構造上、橋の中央部では、車道と歩道には大きな隙間があって、そこから川面が見える。
初めて渡る橋だから、初めて見る景色だ。ちょっと新鮮。
橋を渡りきると、晴海方面に向かう道路は、透明な遮音壁に覆われていて、歩道はぶつ切りになっていて、すぐ脇のスロープにつながっていた。
本来はどういう作りになる予定なのかよくわからかった。
帰りは、上流側の歩道を歩こうと思ったら、こちらは未整備状態だった。
今の状況では、建物が多く残る旧築地市場内を貫かないといけないから、歩道の整備まではできないのだろう。
隅田川を渡る橋はどこもライトアップされているが、築地大橋は暫定開通のためか、ライトアップされず、真っ暗だ。
すぐ上流の勝鬨橋と比べて、なんと寂しいことか。
帰りも、いま歩いて来たところを歩く。
さっき歩いてきたとおり、築地に入ると道路は急カーブになっているが、それを警告する標識が見えた。
何とも窮屈な感じだが、この状態はオリンピック後まで続く。
また、明るいときにでも歩いてみたい。