3568 2012夏列車の旅~5/6・ザッパ船アドベンチャーズ
三陸鉄道北リアス線田野畑駅に到着後、ここで、ザッパ船に乗船する、ザッパ船アドベンチャーズ!という企画に参加。
前日に、予約をしていたので、係の方が、車で迎えに来てくれていた。
港まではすぐだった。
港からは、津波により大きな被害が出たというホテル羅賀荘(らがそう)があった。
再開のための工事の真っ最中だった。
港に着いたらすぐに、テントの受付で、一人3000円を支払う。
ライフジャケットを渡され、操船と案内役の漁師さんの自己紹介のあと、さっそくザッパ船に乗り込む。
左舷の一番前に座った。
定員は8名だそうだが、今回は6名。
これから向かう“北山崎”は、高さ200mもの断崖絶壁と独特な岩が連なる陸中海岸国立公園の代表的な景勝地…というのは、今回ここへ来て初めて知った。
港の近くは、海面も穏やかだが、港から離れるにつれ、だんだんと雰囲気は変わってきた。
とても小さな船で大きな波がやってくると、かなり大きく揺れる。
しかし、力強いエンジンのせいか波を軽やかに乗り越えてしまうので、不思議と怖さは感じない。
岩が間近に迫るところでも、するりと通り抜ける。
案内役の猟師さんによれば、ここに漁師さんたちの作業場と寝泊りするための小屋である、番屋が立ち並んでいたという。
まとまった形で残る番屋は、歴史的価値も高かったそうだ。
これらが、津波ですべて流されたという。
左側の防波堤が根元から返っていた。
これではひとたまりもない。津波の威力を、あらためて実感させられた。
徐々に、霧が濃くなってきて、より幻想的な風景に。
自然にできたトンネルをくぐり、切り立った崖に沿うように進んできたザッパ船は、北山崎の展望台あたりで折り返し。
一気に、元の港に戻っていく。
ほぼ1時間程度の、アドベンチャーは、新鮮で楽しかった。
迎えに来てもらった車に乗って、ふたたび田野畑駅に戻る。