2627 身延山久遠寺
今日は、身延山久遠寺にやってきた。
時間が比較的早かったこともあって、車も人も少ない。適当となところに止められそうではあったが、本当に車を止めてもいいかよくわからず、一番奥の有料駐車場までやってきてしまった。
車を止めると、そのすぐ目の前に、斜行エレベータがあった。
斜行エレベータは無料で、ふつうのエレベータと同じ。カゴ(ゴンドラ)ボタンを押して呼び寄せる。
やってきたカゴは、まるで鉄道のようにヘッドライトをつけていた。ケーブルカーにも見えたが、ケーブルに牽引されているのではなく、エレベータ自身が動力を持って上下する点で、むしろ登山電車に近い。
2分程度で本堂横に到着。
身延山久遠寺は、日蓮宗の総本山というだけあって、どの建物も立派だ。天気も良くて気分がいい。
いくつかある建物の中でも、やはり五重塔が目をひく。
久遠寺の五重塔は、130年ぶりに再建されたばかりで、今月に落慶式が予定されている。
記念イベントとして、加藤登紀子ライブや、米良美一コンサートなどが予定されているそうだ。どういった人選なのかよくよわからないけど。
ロープウェイで身延山山頂までやってきた。
南アルプスや富士山がよく見える。
見学の順序が逆になってしまったため、仏さまの背後から回り込むように来てしまった。
仏さまの正面を見てびっくり。肌の部分?だけが、金で塗られていたのだ。衣服と皮膚の色が同じではないのは当然なので、こういう配色もあるかとは思うが、やっぱり違和感あり。
樹齢700年以上の4本の杉の木は、日蓮聖人お手植えなのだそうで、木の周りには縄がしめられていた。
ロープウェイで麓に戻る。本堂の中には、自由に見学してよさそうだったので、入らせてもらう。本堂の頭上には、巨大な龍の絵が描かれていた。これは、最近、よく意識してみるようになった、加山又造の作品だった。堂内だけは写真撮影はできないので、写真は載せられないが、迫ってくるような迫力にあっというされるようだった。
建物同士は渡り廊下でつながっていて、楽に見学ができる。何人ものお坊さんを見かける。職員?は全員お坊さんなんだろうか?笑顔で挨拶される。なんともオープンなお寺だ。
本堂を後にし、先ほど乗った斜行エレベータで駐車場に戻る。
斜行エレベータに乗ってしまって、久遠寺の名所のひとつである“菩提梯”を使わなかったから、見学だけでも…と思い、正面入口の三門にやってきた。巨大な三門をくぐり、菩提梯に向かう。
久遠寺三門 |
菩提梯は、正面入口の三門から本堂を結ぶ一直線の階段のこと。石でできた太鼓橋を渡ろうとした、その瞬間…
ヘビだ。
マムシに注意とあちこちに書かれていたから、やはりこれもマムシだろうか?まるで、橋を渡らせまいとしているようだった。見ないまま帰るわけにもいかないので、注意深くヘビの様子を見ながら、橋の脇を通った。
高さと角度に圧倒 |
上から見る |
高さは30cmはありそう |
菩提梯の、その高さと角度に圧倒される。高さは104mもあるそうだ。
石段の真正面まで来ると、まるで垂直だった。1つの石段の高さも30cmはありそうなので、上るには相当な苦労を強いられるだろう。もっとも、あえてこの苦労を強いているのだろうけれど、それを感じずに、上ってしまったことをちょっとだけ残念に思った。
帰るときには、もうあのヘビはいなかった。
翌日へ続く。