3438 富士屋ホテル 本館

建築・都市

富士屋ホテルのまずは本館を紹介。

本館は明治24年に建築された富士屋ホテルでは最も古い建物だ。

まず入って目立つのが、この階段。

なんてことないような感じだが、手すりの色合いや、踊り場の緩やかなカーブは重厚感が感じられる。

フロントは、ホテルの規模からいって、かなりこぢんまりとしていて、チェックインや、チェックアウトが集中する時間帯は、かなり混雑してしまう。

背後に、花御殿で使われる、巨大なキーホルダーが見えた。

いつまでも減っていなかったから、これはオブジェなのかな?

まるでドラマや映画に出てくるような独特な雰囲気。

かと思えば、フロントのすぐ脇にある、柱にはいろいろな“遊び心”があって楽しい。

尾長鶏の彫刻がユニーク。

この尾長鶏は、ちょっとし有名なニワトリで、日本を訪れたヘレンケラーも関心を持っていたようで、写真も残っている。

ほかにも、ひょうたんや、中には、ゴルフクラブなどもある。

いまはロビーとして使われているマジックルームは、かつてその名の通り、マジックを披露していたらしい。

その奥には、オーキッドラウンジがある。昨日の午後、あんなに混雑していたラウンジは、夜、訪れてみると、お客さんは誰もいなかった。

長細く続くラウンジは、まるで鉄道の食堂車のような雰囲気だった。

なお、この本館は、国登録夕家文化財と近代化遺産に指定されている。

Posted by ろん