3389 皆既月食観察
ここ最近…というより、ずっと僕は天体現象に恵まれていない。
というのも、古くは10年前、しし座流星群で、2年連続天気に恵まれなかったその翌年、うっかり見るのを忘れたその日に、大出現したり、日食の当日は朝から雨にやられたり…
僕だけの問題ではないけど、ツイてない…という思いはある。
そして、今回の皆既月食!
昨日の夜、どうにも欠けないな…と思っていたら、1日間違えた!ということがあったものの、いよいよ当日の夜を迎えた。
多少の薄雲が出ていたが、満月の光の強さは、十分に地球まで届いていた。
数年前に試し撮りをして以来の望遠鏡を引っ張り出し、欠け始めるのを待った。
21時45分。うっすらと欠け始めた。屈折式の天体望遠鏡なので、反転して見えてしまう。そのため、写真もひくっり返ったままになっている。
肉眼でもしっかりと見える。月に映る影の曲線は、地球の丸みだと思うと、分かってはいても、ちょっと不思議。
デジカメで写真を撮ると、月はかなり明るいせいで、影の部分がかなり暗いか、真っ暗に写ってしまう。
しかし実際には、暗い部分もしっかりと見え、ふだんの欠け方とは異なる、怪しげな雰囲気を醸し出している。
23時5分。月が完全に地球の影に入る皆既状態となった。
月の赤みが強くなったように見えた。
今回、実は、ここまできちんと望遠鏡で観察するつもりはなかった。
でも、せっかく望遠鏡もあるのだし…という軽い気持ちで、望遠鏡を準備していたら、すぐ隣で、近所のご家族が、月食を観察し始めた。
ご夫婦に小学生の兄妹のご家族で、とても仲が良さそうだった。
聞こえてくる会話から、宇宙に関心が高そうだったので、望遠鏡を覗いてもらうことにした。
望遠鏡で直接月を見るのは、初めてだったようで、こちらが恐縮してしまうほど、とても喜んでくれた。
それから、月や宇宙の話で盛り上がったため、結果的に、じっくりと観察することができた。
ふだん、あまり、ご近所つきあいがないので、こういった交流もいいものだと思った。楽しい時間を過ごせた。
今回は、これまでになく天候にも、ご近所にも恵まれた気がする。ありがとうございました。
僕の望遠鏡を使い持参されたデジカメで撮影した写真を、翌日、DVD-Rに焼いて、わざわざ持ってきていただきました。
カメラの性能がよかったせいか、地球の影になった月の表面もよく見えるいい写真だったので、こちらに掲載させてもらいました。