3293 北海道北へ北へ(4日目・幌加内→稚内)
4日目。
朝早く目覚めたので、気になった旧深名線の廃線跡を見に出掛ける。
車で移動してると、今回の旅で初めて、野良キタキツネに出会った。
追いかけてきてるのかなと、車をゆっくり進めていたら、追い抜いていった。
しばらくすると、いかにもかつて駅でした…といった雰囲気の場所を見かけた。旧政和駅らしい。駅舎は食堂として使われていたようだが、いまではもうやってないみたい。
前日見かけた、鉄橋のところまでやってきた。
近づいてみると、線路は撤去されたものの、鉄橋はしっかりと残されたままだった。
解説の看板を見ると、2009年の土木遺産に指定された、貴重なものらしい。
こういう風景を見ると、仕方がないとはいえ、もの悲しい気分になる。
宿に戻り、朝食をいただき、出発。
ナビのルートとちょっと違った道を走る。なぜなら…
ローソンに寄りたかったから。他のコンビニではダメで、期間限定で、エゾシカの肉を使ったおにぎりが売られていると聞いていたから、買いに来たのだ。これは、今日の昼食用。
名寄市を通って、トロッコ王国のある、美深町に向かう。
それにしても、大半の道は、とてもよく整備されて走りやすい。
宿を出発して、1時間ちょっとで、トロッコ王国に到着。
ここでは、廃止された国鉄美幸線の線路を利用して、エンジン付きトロッコを自分で運転できる。
詳しくは別途。
トロッコの体験乗車をしたあとは、さらに北を目指す。
道の駅てしおで、ちょっと休憩。シカ肉おにぎりを食べる。キムチ風味というより、キムチが前面に出てきてしまって、シカ肉らしあ?は、あまりよくわからなかった。
しばらくすると、遠くで見え隠れしていた、風車が道路に並行して立ち並んでいるところに遭遇。
つまり、この道路沿いが風が強いということを意味するわけだ。見渡す限りたしかに遮るものは一切なく、ここを車で走っているとき、地吹雪が起きたら、大変かもしれない。避難用のシェルターがあった。
予定よりもかなり早めに、サロベツ原生花園に到着。
思ったより、早く見学が終わったので、一気に最北端を目指すことにした。
宗谷岬に向かう途中でも、たくさんの風車を見かけた。ここでは当たり前の光景なのだ。
時代は変わった。
そしてついに…
さらに記念碑の裏に回れば、日本で最も北にいる人…ということになる。
だからなんだってわけじゃないけど。
ホテルにチェックインして、稚内駅前でレンタカーを返却。
せっかくなので、稚内駅を見学。
なんだか、味も素っ気もない、風情の駅になっていた。
新しくて、すごくきれいなんだけど、やっぱり何か物足りない。
単線で延びてきた線路が行き止まっていた。
つまり行き止まり列車は稚内駅に1本しか入ってこられない。1日数本しか来ないからいいのかもしれないけど。
やはり、最北端という文字を列車と一緒に写したいのは誰もが同じ。
夕食は、稚内名物たこしゃぶ。
せっかくだから…と梅酒を飲んだら、すぐに眠くなってしまった…
4日目はこれでおしまい…明日の朝は早い。