3277 No.1には気をつけろ

物思いに耽る(雑感)

ときどき目にする、顧客満足度No.1の文字。

それを誇示するのは、当然だけど、そもそも、この調査って、どのように行われているのか気になった。

いったい何がNo.1なんだろう?

単純な多数決だったら、大手とか規模の大きなところが No.1になるに決まってる。分母が多いのだから、そうならないようではむしろおかしい。

でもそれでは、調査の意味がない。

では?

ということで、地下鉄の車内広告で見た「結婚情報サービス」が実際どのような評価をされているのか、調べてみた。

広告には大きく「No.1」の文字が踊っていたが、インターネットでこの会社のサイトをチェックすると5部門でNo.1と書かれていた。

そこで、実際にこの調査をしたオリコンのサイトを見てみる。

すると、たしかに5部門ではNo.1であったが、総合ではNo.1ではながった。しかも、部門は11もあったうえに、ランキングに登場する会社(組織)は、6社前後しかなかった。たった数社で11部門で競っていれば、そりゃあいくつかの部門でNo.1になることもあるだろう。

ただ調査する側もできるたけ偏りの少ない集計を意識しているようで、こんな処理を施しているという。

データの偏りを考慮して下記3点の集計処理を実施
「満足得点の極端に高い人及び低い人の数値を除外」
「回答者の少ない企業の除外」
「他人に薦められない企業の除外」

それでも…と思う。

ランキング一覧から、一部の会社にはその会社のサイトへのリンクが張られていた。この一部というのがミソで、おそらく広告として、そこからお金をもらっているのだろう。

調査は公正だとしても、こういった使われ方をしているのを見ると、軽い違和感を覚える。

ランキングに登場させる企業は、広告として使ってくれるところの方が、利益になるんだろうなぁ…なんて。そうすると、調査の段階から、多少恣意的な操作がないとは言えない気がしてくる。

もちろん、これは勝手な推測に過ぎない。

No.1だって、間違ったことが書かれていたわけではなく、事実なのだし。

誤解する方が悪いと言えなくもない。

逆に誤解させる方も、問題はあるはずで、No.1の文字を見たら、あくまでも、参考情報のひとつくらいに考えて、さらりと流すくらいが賢明なのだろう。

ハリウッド映画が、公開すると、どれも全米No.1なのと同じなのかも。

Posted by ろん