5020 遺書もいじめもLINEという時代
またいじめを苦にした自殺というニュース。
もう、ある種の"ありふれた"ニュースと化してしまっている感はあるが、気になったのは、遺書がLINEに書かれていたということだった。
遺書をLINEで打つ時代…。
遺書のような重大な決意をしたためるのは、紙に書くのが常識というか、それ以外は考えられなかった。
自分の思いを文字にするということは、すなわち、手書きの文字しかないと思っていた。
もしかすると、それは、もう考え方が古いのかもしれない。
LINEに入力することによって、自分の気持ちをストレートに表現することができるのだろう。
もしも…
僕も遺書を書くことがあるとしたら、やはり下書きは、こうしてキーボードによって書かれるだろうから、実は大して差はないのかもしれない。
このニュースで、もうひとつ気になったのは、いじめが、そのLINE上でも行われていたということだった。
遺書を書くこととなった、LINEによって、学校を離れ、どこにいてもいじめられる状況となってしまったのだ。
スマートフォンを手放せないということは、すなわち、いじめから逃げることができなくなるということ。
なんとも複雑な時代となってしまった。