3138 今さら予約…でも図書館に
水嶋ヒロ(齋藤智裕)が、ポプラ社小説大賞を受賞し、世間を騒がすことに成功した「KAGEROU」は、当初の目論見通りか、それともそれ以上の売上を見せている。
ご存知のとおり、水嶋ヒロが、その素性を隠して、「第5回 ポプラ社小説大賞」を受賞し、大きな話題になった。
ポプラ社小説大賞の賞金は、なんと2000万円。文学賞において、2000万円という賞金は破格ではあったが、実は、第1回以来4年ぶりの大賞受賞だったとか、翌年からは賞金が1/10の200万円の「ポプラ社小説新人賞」となってしまうとか、水嶋ヒロは、どういうわけだかこの賞金の受け取りを辞退しただとか、発売前に、違和感いっぱいの経過をたどった。
発売前にも40万部の予約をがあったが、その後も順調に売れ、累計発行部数は100万部に達したそうだ。
ポプラ社は、ほとんど宣伝費用をかけることなく、マスコミによる報道やインターネットをはじめとする口コミだけで話題を呼び、ここまで売上を伸ばすことの成功したのだ。
こうした背景を知ってしまうと、まぁ、大人の論理というか、売れればそれでいいということなのかもしれないが、こうしたやり方は、やはり、ちょっと…っと思ってしまう。
もちろん、売り方は、別に違法なことをしているわけではないから、問題ではないのかもしれないけど、何が残念って、まんまと作戦に乗せられてしまって、売上に貢献している人が、何十万人もいるということだった。
ただ、僕自身この本を読んでもいないのに評価するのはよくない…とも思う。書評を見ると、散々な内容ではあるが、それは読む人それぞれ。
でも、かと言って買うというのもはばかられる。
ということで、遅蒔きながら、毎度おなじみの図書館へ予約。
現在、160人待ち。