3137 当事者と第三者
自分の置かれた状況を把握するというのは、結構難しい作業だ。
どんなことでも、当事者になってしまうと、まず目の前のことの対処をしなければならないから、当然意識のすべてもしくは一部がそちらに向いてしまう。
そうなると、全体の状況の把握という作業に対する、意識は相対的に小さくならざるを得ない。
なかには、直近で起きうることへの対応と、中長期的に起きることへの対応をバランスよく対応できる人もいる。
でも、当事者ではなく、第三者の立場にいると、それらが見えてくることがある。
当事者ではないがゆえに…ちょっと悪い言い方をすれば、自分のこととして考えないからこそ、見えてくるものがあるのかもしれない。
「相手の立場に立って考える」ということは、どんな状況でも大事なことだ…と思ってきたが、必ずしもそうではないのかも。
状況によっては、むしろ積極的に第三者の立場になって、考えてみることもアリなのかも。
さらには、自分自身の状況を考えるときも、むしろ当事者ではなく、もし相談を受けた第三者の立場だったら、どう考えるだろう?という意識を持つと、何か解が見えてくるんじゃないか?…という気がした。