3125 僕にも厳しい
プリンタというものは、家庭用、業務用を問わず、「インクやトナーで儲ける」というビジネスモデルが定着しているというのは、広く知られている。
メーカー純正のインクカートリッジは、最近でこそ回収するようになったが、1個1,000円前後もするのに、以前は使い捨てするしかなから、とてももったいない気がしていた。
こうした声に応える形で登場したのが、リサイクルトナーであったり、補充用インクである。
インク代をできるだけ抑えたいと思ったら、意識するのは当然だろう。
うちのプリンタも、ちょっと前から、補充用インクを使えるカートリッジを使ってきた。
使っているプリンタが、ブラザー製ということで、エプソンやキヤノンと比べると、シェアが小さいことから、これまで、あまり選択肢がなかった。
そのせいかどうかはわからないが、インクの補充が難しくて、手間取る商品が多く、いつも時間が掛かってしまっていた。そもそも、補充インクとともに、ビニル手袋が付属していること自体、商品に無理があるのかもしれない。
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で、これまで、いろいろ試してきたものの、今回使った商品は、これまで使ってきた中でも、さらに手間取るものだった。
インクは、カートリッジ内部のタンクに補充しなければないのに、インクを補充しようとすると表面張力のせいか、タンクとそれを覆うカートリッジケース本体との隙間にインクが流れ込んでしまうのだ。
当然、本来流れ込んではいけないところにインクが挟まった状態になるので、しばらくすると隙間からインクが漏れだしてくる。
漏れたインクが作業している台の上にこぼれだし、手に付いて大変なことに…。
けっこうな量のインクが流れ出てしまった。なんとか、少しずつ、タンクの中にインクを補充したが、時間が掛かって仕方がない。
もっとも、僕が不器用なだけなのかもしれないが、こんなに手間と時間を掛けるほどのことだろうか?
流れ出してしまったインクがもったいないし、かなりの時間とインクで汚してしまわないようにする手間がもったいないけど、もう使うのはやめよう。
「地球にもお財布にも優しい」
パッケージに書かれた言葉を、これほど恨めしく思ったことはない。
結果的に、地球にもお財布にも、そして僕にも厳しかった。