3124 ポイントカード
近所のスーパーは、クリスマスで週末ということや、ポイントカードのポイントが5倍ということもあって、たくさんの客で賑わっていた。
ひととおりの買い物が済んで、買った商品を袋に入れていると、ポイントカードのポイントを確認する機械で戸惑っているおばあさんがいた。
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まず、ポイントカードのバーコードを、機械のバーコードリーダーに読み込ませるのだが、それができない。
バーコードリーダーにバーコードを読ませなければいけないのに、逆の面をかざしているのだから、当然機械が反応しない。
「どうされましたか?」
おばあさんに聞いてみると、「うまくいかない」…という。そりゃ当然だ。
カードを借りて、バーコードを読み込ませる。
すると、500円の商品券が4枚分交換できると表示が出た。おばあさんは、その商品券を発券する方法もわからなかったようなので、「ここを押してください」と案内をして、ようやく、商品券4枚を手にすることができた。
よかったよかった…と、ふたたび、買った商品を袋に入れていると、その後ろに並んでいた、おばあさんが、やはり機械で戸惑っていた。
今度は、液晶画面自体にポイントカードをかざしていたので、当然機械が反応しない。
「どうされましたか?」
僕は案内係か?
おばあさんに聞いてみると、「うまくいかない」…という。そりゃ当然だ。
カードを借りて、バーコードを読み込ませる。
すると、500円の商品券が17枚分交換できると表示された。
17枚分!?
発見された商品券の有効期限は1ヶ月しかないので、全部交換してしまっていいのかよくわからない。
「どうされますか?」
と聞いているうちに、読み込ませたバーコードの情報がリセットされてしまった。一定時間操作しないと、リセットされてしまうのだ。
また、一からやり直しだ。
ふたたび、やり直して、どうするか聞いているうちに、ふたたびリセットされてしまう。
これは、コントか?
「じゃあ、10枚交換しましょうか?」
ということで、無事完了。
どんな立場の人にも使いやすい機械って、本当に難しいものだと痛感した。