3062 まさかこんなオチとは
尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で逮捕された中国人船長。
中国は船長の釈放を求めていたものの、日本がそれに応じなかったことで、中国側が態度を硬化。あらゆる対抗措置を打ち出してきた。挙げ句の果てには、軍事施設を撮影したとして民間人まで逮捕してしまった。
果たしてどこまでエスカレートするのかと思っていたら、なんと、いきなり船長釈放というニュースが…。
どのような政治的判断が働いたかわからないが、自分が認識している限りで、最もひどい対応に映った。
これでは、もう“何でもあり”で、法律やルールも何もあったモノじゃない。日本の対応に不満があるのであれば、あらゆる対抗措置を執れば、日本は対応してくれるということを内外にアピールしてしまったのだ。
おそらく、中国では、この措置を当然のこととして認識し、そもそもの逮捕が間違っていたという解釈をして、日本に謝罪を要求するだろう。
あれ?日本の領土で問題を起こしたはずなのに、結局日本が謝罪する羽目に?…妙な流れになってしまった。
そもそも。
こういう事態にならないように配慮するのも、政治の役割だと思う。
逮捕し起訴する…というところまで踏み込んでしまったのであれば、とことんやらないけない。逮捕ということは“事件が存在”することを公に認めることになる。そうなれば、中国との対立は避けられない。
解釈が異なる領土というデリケートな問題の場合は、なおさら慎重にならないといけなかったのに…。
今回の問題でよくわかったことは以下の2つ。
- 日本に対して、なにかあったら“脅し”が利く(無理を通せば道理が引っ込む)
- 中国は“カントリーリスク”が極めて高い(見かけ倒しの友好関係)
なんで、こんなことになっちゃうのだろう?
もう少し、うまいことできないものなのかなぁ…そう考えるのは、事情をよく知らない素人だからなんだろうか?