2934 奇妙なアンケート結果

社会・政治・事件

ニュースで伝えられるアンケートや調査などの結果の数々。

アンケートの調査対象や方法に問題がある場合が少なくないことは、以前から指摘している。それでも、多少は傾向を表しているということはあると思っていたが、今回見つけた調査報告は、あまりにお粗末だった。

非接触 IC カード型電子マネーの所有経験者、5割台に落ち込む―電子マネー定期リサーチWeb魚拓

(…略…)「以前所有していたが、現在は所有していない」は3.3%(36人)で、これを所有者に足した所有経験者は59.0%。前回14回で突破した6割をまた割り込んでしまう結果になった。

SuicaやPasmo、Edyといった、ピッとかざして精算するタイプの電子マネーがどの程度使われているかを“インターネット”を使って調査したものだが、なんと、所有経験者が減ってしまったという結果が出てしまったのだ。

もう一度言う。経験者が減ってしまったという結果だ。

経験者が減ってしまうというのは、どう考えてもおかしくないか?

このような結果が出てしまった原因は何か?答えは2つに1つだ。

  1. アンケートに問題がなく、対象とすべき経験者が亡くなった
  2. アンケートに問題があり、経験者を対象に含めそびれた

もちろん、この選択肢は冗談だけど、こんなことを考えたくなってしまうくらいおかしい。

まぁ継続した調査ということもあって、今回だけ公表しない…というわけにはいかないのだろうけど、公表することで、そもそもこの調査の信憑性が疑われてしまうのではないか?

さすがに、奇妙な結果であることを意識してか、ニュースにしては珍しく、こんな記述もあった。

ただし、本調査はインターネットユーザーを対象としたものとなっている点も考慮しておく必要はある。

インターネットを使ったアンケートは、非常に手軽に行えるというメリットはある。しかし、それを大きく上回るデメリットがあるということを目の当たりにさせられた気がすると言ったらいい過ぎか?

Posted by ろん