3058 本番に弱い
先日来、クレジットカードを作るために手続きをしていたが、申し込みしてから3週間経って、昨日ようやくカードがやってきた。
ごくごく普通のクレジットカードなのに、“到着を待つ”という段階を踏むと、必要以上に待ちわびてしまうのはなぜだろう? いずれにしても、書留でカードが届いた。
そして、もっとも緊張する瞬間が、刻一刻と迫っていることを意味していた。
それは、クレジットカードへの署名である。
そう、クレジットカードの裏面に所有者の名前を書く…あのことである。当然ながら、自分の名前を書くだけ…であるが、これが極めて難しいのだ。
まず、署名欄自体がとても書きにくい。材質上仕方がないのかもしれないが、ふだん書いているのとは、明らかに違っているため、ごく普通のボールペンだと、表面を滑ってしまってかすれたような文字になってしまう。前回は、ほとんど文字が見えなかったため、結局自分の文字をなぞるように二度書きするしかなかった。
さらに、書き直しが聞かないという問題だ。これも当然なんだけど、失敗が許されないというプレッシャーは、ふだんの生活の中では、あまりないシチュエーションだ。何百回…何千回…とも書き慣れているはずの、自分の名前。これを書くだけなのに、ふだん無いようなプレッシャーを感じると、とたんに書くのが億劫になる。
書きにくかろうが、プレッシャーがあるだろうが、署名しなければ使えない。
何度か練習した上で、一気に書く!
・・・
失敗だ。
自分の書いた文字じゃないような、得体の知れない署名ができあがってしまった。
あぁ…
新しいカードに交換してくれないかなぁ…
ほんと、本番に弱いな。