3053 人のふり見て…
この前、羽田空港のイベントに行ったとき、ちょっと気になる光景を見かけた。
それは、展示されているある飛行機の前で、粗品を配っていた。
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それを見つけた、あるおばちゃんが、自分も欲しいと、ぐいぐいと人と人との間を縫って手を伸ばしてきた。
しかし、配る係の人は、それを知ってか知らずか、そのおばちゃんとは違う方向に向かって、粗品を配っていた。
おばちゃんが
「何でそっちばっかり配ってるのよー!ねぇー!」
…と、自分がいかに欲しいかをアピールしていた。何を配っていたのかは、あまりじっくり見られなかったが、少なくとも、そこまでしてもらわなければならないものではないように思った。
もらわなければ損…とばかりに、詰め寄るおばちゃん。世の中にはいろんな人がいる。
さらに、気になる男を見かけた。
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それは、ちょっと小汚い男で、手には高価そうなカメラ、肩には機材道具が入ったかばんを提げていた。
被写体はもちろん飛行機。その写真を撮るとき、写り込んでしまう見学者は、彼にとって敵のようなものだ。
「ちょっとどいて!!」
カメラ男は、大声を上げ、飛行機の前に立つ見学者を排除しようとする。特に、相手がマニア風の場合は、「(自分も)カメラ持ってるんだから、わかるだろう?」と、ぶつぶつ独り言を言っていた。
最近、一部のマニアの暴走ぶりを見聞きするが、間近で見たのは初めてだった。まぁ、物言いがちょっと…という程度で、決して法に触れているというわけではないので、これくらいは許容範囲なのかもしれないが、イメージはあまりよくない。
…と前ふりをしつつ、実は、ここに来る前に、ちょっとした“事件”を起こしてしまった。
それは、地下鉄の中でのできごと。
気になったものがあれば、どんどん写真を撮るのだけど、地下鉄の先頭車から前方の風景を撮ろうと、iPhoneでシャッターを押したら、フラッシュ機能が“自動”になっていたことに気付かず、フラッシュが光ってしまったのだ。
しまったと思っても、もう遅い。場合によっては、運転に支障を来す恐れもあるから、フラッシュ撮影は慎まなくてはならないのだ。
「iPhoneの使い方に慣れてませんでした」
という言い訳をしても意味がない。申し訳ないなと思っていたら、運転士の交代する駅で、運転士が僕の前にやってきて、注意されてしまった。
もちろん、僕は平謝り。
客観的に見たら僕は、羽田空港で見たカメラ男と、何にも変わらないんじゃないか?という気がしてきて、かなり凹んでしまった。