5226 池田学展
日本橋高島屋で開催中の「池田学展」を鑑賞。
かなり混雑しているとtwitterで知ったので、ちょっと時間を遅らせて向かった。
1mmにも満たないペンの線で描かれる世界は、緻密でかつ広大だった。
観ている者をグイグイと引き寄せる。
現実のような、架空のような、不思議な世界に迷い込んだような気分になる。
極限まで近づいて絵を覗き込んでみると、そこにはさまざまなドラマが盛り込まれていて、見飽きない。
これを、すべて手描きしているというのだから、驚く。
”いい意味”で、”狂気”とも言えるほどの精細さだ。
そのため、丸1日掛けても、せいぜい10平方cm程度しか描けないのだという。
彼の作品は初めて見た…と思ったが、もしかすると無意識のうちに見たことがあったかもしれない。
というのは、かつて新聞の法廷画家として活躍していたことがあったからだ。
当時、掲載された新聞なども展示されていた。
作品誕生にまつわるエピソードなどは、作品の脇に書かれていたが、この文字が小さかったのが気になった。
作品が精細だからといって、解説も小さくすることないのに…。
想像以上に面白かった。