2825 貸し出しルール
先週、自宅から比較的近い図書館に借りた本を返しに行った。ここはふだんは利用しない隣の豊島区立の図書館だ。
正確に言うと、返しに行ったのではなく、まだ読み終わっていなかったので、いったん返してふたたび借りたかったのだ。
「他に予約が入っていないようであれば、もう一度借りたい」と係の人に伝えた。
「では、延長ですね?」
と言われたので、いったん返却してまた借りる手続きにして欲しい旨を伝える。たいていの図書館では、貸出期限延長が認められるのは1度だけなので、もう延長ができないことを知っていたからだ。
すると、係の人は…、
「返却して頂きます」
という。この本に他の人の予約が入っているかどうかは関係ないらしい。
「また借りるにはどうしたらいいですか?」
と聞くと、「もう一度書棚から借りて…」と言う。この本は、豊島区立中央図書館で借りたもので、うちからはちょっと遠く行きにくい。借りたいのであれば、中央図書館の書棚まで取りに行けというのだ。
「ここで、このまま借りるわけにはいかないのですか?」
と食い下がると、「では予約頂ければ…」との回答。いま手元に本があるにもかかわらず…だ。
つまり、これらの本は、すべていったん中央図書館に回送され、そこの書棚に戻ったあと、予約によって、ふたたびこの図書館に戻さなければならないというわけだ。
これは、いったい何のためのルールなんだろう?
たしかにある特定の人に本を独占させることは問題だと思う。延長を認めないのは、おそらく、そこに理由があるのだろう。
もしそうであれば、複数回の延長を認めないのは当然だし、たとえ、いったん返却しようが、同一人物が連続して借りることを認めないようにすべきなのだ。「本を元の書棚に戻す」のが目的ではないということは、言うまでもない。
ルールと言えばそうなのかもしれないし、ルールがあれば守るということも理解できる。しかし、それを守ることについて“本当に意味があるのか?”ということは、多少なりとも考えてもいいと思うのだけれど…。
実際、他の係の人によっては、一度返却手続きを取って、ふたたび貸し出ししてくれることも少なくない。
結局、返却期限にはまだ多少余裕があったので、「じゃあ、返却しません!」と、ふたたび本を持って帰ってきてしまった。