5456 もはや災害
この夏の異常な暑さもあって、2020年の東京オリンピックにおける暑さ対策は、ますます重要な課題となっている。
そんな中、にわかに出てきたのが、サマータイム導入を検討という話。
オリンピックが行われる2020年と前年の2019年の期間限定でサマータイムを設け、通常より2時間前倒しするという。
これによって、競技の開始時間をさらに繰り上げられることを狙うそうだ。
しかし…
これは、単純に2時間時計を繰り上げましょう…という話では済まない。
システムにおいて一斉に2時間変更するというのだから、ちょっと想像しただけで、とんでもない作業が発生することは、容易に想像できる。
しかも、1年以内に対応する必要がある上に、たった2年間のためにしか使われない改修というのは、担当者にとっては相当頭の痛い問題となるはずだ。
東京で行われるスポーツイベントのために、日本全体が巻き込まれていく違和感。
そして、こんなニュースを見て、さらになんとも言えない気分になった。
五輪に向け 東京大会版BCPの作成呼びかけへ
2年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けて東京都や大会の組織委員会は、企業などに対し、道路や鉄道の混雑が懸念される大会期間中の業務の進め方をあらかじめ決めておく、東京大会版のBCP=事業継続計画の作成を呼びかけることになりました。
BCPとは、 事業継続計画(Business continuity planning) のことで、一般的には、災害などの緊急事態が発生したときに、企業が事業の継続や復旧するための計画を指す。
もはや、東京オリンピックは「災害」なのだ。
かつて誘致成功を無邪気に喜んだ自分に、いま大いなる反省をしている。