2585 e-Taxで悪戦苦闘
先日父からインターネットを使って確定申告を行う「e-Tax」をやろうとしてうまくいかないと連絡があったので、実家に帰って手伝うことにした。
実は去年も同様に苦労してなんとか申請できたので、さすがに今年は2回目だから、それほど労せずして済むだろうと思ったが、e-Taxの難しさは、僕の想像を遙かに超えていた。
とにかく“わざと”わかりにくくしているのではないかと思えるくらい難しい。
僕がコンピュータに触れるようになって、かれこれ20年は経っているから、それなりの知識(リテラシー)はあると自負しているが、その僕でさえ途方に暮れるのだから、スムーズに申請が完了する人は、まずいないのではないかとすら思えてくる。
宣伝している松下奈緒も「簡単」なんて言わないで欲しい…まぁ本人の意志じゃないだろうが。
そもそも、e-Taxを行うためには、以下のような準備が必要になる。ここでくじける人も少なくないだろうが、父はこれを昨年乗り越えている。
- ICカードリーダーライタの購入とインストール、設定
- 電子申告開始届出書の提出、利用者識別番号に取得
- 住民基本台帳ネットワークカード申請、ICカードの取得
- 公的個人認証システムなどを利用した電子証明書の取得
そして、ぶち当たった難問、どうしてもできなかったのが、
「途中まで作ってある電子申告用データを税務署に送信する」
というたったこれだけのことだった。
説明をあまり読まないクセがあるので、今回ばかりは慎重に読み進めたが、初めて申請を行う人向けのことばかり書かれていて、2回目以降の場合については一切書かれていないのだ。
「よくある質問」を読んでも、その答えを見つけることができなかった。ヘルプの内容もわかりにくく、リンクを辿っていくと、何度も同じページに戻ってしまう。まるで迷子になった気分だ。
仕方がないので、Yahoo!とかgoogleなどで検索してようやく見つけたのが、このヘルプ画面だった。
先日作成した電子申告用データがある場合、どこから送信するのですか。
やった!ようやくこれで送信できる!…と思ったのはぬか喜びだった。このページは平成18年用のヘルプであって、今年度のものではなかったのだ。じゃあ、今年度のヘルプ画面で、同じキーワードで検索したら、何か手掛かりが出てくるかと思ったが…なかった。
結局、専用ソフトウェア「e-Taxソフト」というものをインストールして、そのソフトウェアから送信するしかないという結論に達し、ようやく申請が完了した。
半分、意地になったところもあるが、やっぱり、ここまで難しくするのは、何か意図があるとしか思えない。
もうちょっとなんとかならないものだろうか?
今回は、特に猫の手は必要なかったので、“タマ”には、そんな作業を見守ってもらうだけにしてもらった。