2533 総合旅行業務取扱管理者試験

日常生活

実はあの宣言をした日以来、こっそり?と、ある資格の取得を目指して勉強し続けてきた。その資格とは「旅行取扱管理者」というもので、旅行業を取り扱う営業所には最低i1以上を選任しなければならないと旅行業法で定められている国家資格だ。

この資格には、国内旅行のみ扱える「国内旅行業務取扱管理者」と海外旅行も含めて扱える「総合旅行業務取扱管理者」の2種類ある。

大学時代、趣味と将来の就職のことも考えて国内旅行業務取扱管理者(当時は主任者)の資格を取得していたものの、特に就職に生かすことなく現在に至るが、ここ最近、海外の旅行事情にも興味が出てきたというのと、ふと「勉強してみようかな…」という気分になったので、チャレンジしてみることにした。

とりあえず参考書を買って独学することにする。参考書はかなり分厚い。先述のように国内旅行業務取扱管理者を持っていると一部試験が免除になる。つまり買ってきた参考書は、自分にとっては無駄なページがかなり含まれていることになる。そこで、思い切って、不必要なページは切り落としてしまうことにした。

買ったばかりの参考書も… バラバラに…

これで、いつも持ち歩いて時間のあるときに勉強することができるようになる。

…と思ったのだが、これがなかなかできない。「気にはしてても手は付けない」状況が続く。やはり時間を決めて、その時間だけは必ず勉強するという習慣をつけないとダメなようだ。とりあえず通勤時の電車の中では必ず勉強(といっても参考書を読むだけだけど)はするようになった。限られた時間というのがよかったのか、これで学んだことは決して少なくなかった。

電車の中で覚えたことを、試験の予想問題集と“過去問”で確認。

9月下旬に受験票が届く。東京での試験会場は、西巣鴨、池袋、多摩(南大沢)の3カ所だ。妙に偏っていて、西巣鴨か池袋だったら自転車でも行けてしまう。会場が近いに越したことはないが、残念ながら自分では選ぶことができず、送られてきた受験票で指定されることになっている。

3分の2の確率で会場は近所…と思ったら、ありがちと言おうか、指定試験会場は多摩(南大沢)だった。

いよいよ試験日の10月13日を迎える。

いい天気だ。さっさと終わらせて、楽になりたい。この試験に落ちてもべつに困ることはないが、せっかく時間を掛けて勉強したんだから合格したい。気持ちは焦る。

会場の首都大学東京の南大沢キャンパスは、京王相模原線南大沢駅からすぐだ。途中アウトレットモールを通り抜ける。なんだか受験という気分をそがれる気がする。

受験会場はこの奥 アウトレットモール

資格の予備校の人たちが、パンフレットのようなものを配っている。直前対策ということで、試験に出る可能性が高いという例題が載っていた。

たしかに、ありがたいことはありがたいが、これが解けないと、かえって不安が増してしまう。もう、余計なことしないでくれ…と思いながらも、解かずにおれない嗚呼、受験生。

受験会場


窓際は落ち着く 蜂発生中

指定された席は窓際だった。
ブラインドがあるとはいえ微妙に暑かった。窓が開けられないのは蜂が発生しているからだそうだ。

なんとか午前中の試験を終了。
周囲の人たちで答え合わせしているが、聞かないことにしよう。

ふたたびアウトレットモールを通り抜けてコンビニでお昼ご飯を調達。試験会場の席で食事してもよいそうなので席で食べる。

そして、午後の試験。
予想通り時間がなくなるが、なんとか終わらせる。

終了!

その日の夜に、予備校独自で回答例が公開された。自己採点をしてみると、合格点に達していた。もちろん嬉しいのだけれど、あくまてで合格点は例年のものだし、自己採点もあっているとは限らない。それに複数の予備校間で、回答例が異なることもあって、合格発表までは安心できなかった。

そして11月29日。午前10時インターネット上で、合格者が発表される。

ということで、9時半くらいに何気なく、サイトを見てみたら、もう発表しているではないか!たぶん大丈夫…と思いながらも、ドキドキしながら、自分の受験番号を確認する。

あった!

受験番号ありました!

自分の受験番号を確認するなんて、いつ以来だろう。
とにかく受かってよかった。

ちなみに、どんな問題が出題されたか挙げてみる。

午前の試験科目「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」は、旅行業には関連するさまざまな約款や契約があって、それをどれだけ理解しているかを問う。以下は、深読みしすぎて間違えた問題。

次の記述から、 特別補償規程に基づく損害補償金の支払い対象とならないもののみをすべて選んでいるも のはどれか。いずれも 企画旅行参加中とする)

(ア)空港で盗難にあった旅行者のパスポート
(イ)旅行者同士が喧嘩をし、その仲裁に入った同伴旅行者の損傷したメガネ
(ウ)旅行者が運転を誤って岸壁に衝突したため、前部が損傷したモーターボート

   a.(ア)(イ)  b.(ア)(ウ) c.(イ)(ウ) d.(ア)(イ)( ウ)

午後の試験科目「海外旅行実務」は、その名の通り、海外旅行を行うにあたり必要な知識を問われる。航空券の運賃計算から、トーマスクックの時刻表を読み解いたり、世界各地の地理なども出題される。計算問題は公式を覚えればよいのでなんとかなるが、世界の地理は範囲があまりに広いので難しい。選択肢から選ぶにしても、うろ覚えだと間違える。以下は間違えた問題。( ? )に当てはまるのはどれか?

自然の地形が生んだ複雑な構造をもち、英仏百年戦争では海に浮かぶ要塞と化したモンサンミッシェル修道院は、ノルマンディーと( ?  )地方にはさまれたサンマロー湾上の小島にあり、陸地とは一本の道でつながっている。

 a. コートダジュール  b. ブルターニュ  c. プロバンス  d. ブルゴーニュ

答え

Posted by ろん