2405 12億円

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先日「運慶」作といわれる大日如来像が、オークションにかけられ話題になった。なんと落札価格12億円以上!

運慶も気になるが、もっと気になったのは、オークションに出品した外資系企業に勤めるという会社員だ。「まじめなサラリーマンが買える金額で購入した」という彼の購入したもともとの額がどの程度かははっきりしないが、少なくとも今回のオークションで莫大な利益を上げたことは間違いない。

そもそも神仏を売買すること自体の是非はともかく、「運慶」作かどうかわからない段階で購入したのであれば、“賭けに勝った”のであり、ある程度の見返りはあってもよいだろう。

国(文化庁)も購入に動いたらしいが、金額の折り合いが全くつかなかったという。一説には、国の4億円の提示に対して、倍以上の要求があったとも聞く。

外資系会社員にとっては高値で引き取ってもらえさえすれば、相手が誰であろうと知ったこっちゃなかったのかもしれない。かくして大日如来像はオークションに出品されることとなった。結果的には、海外への流出は免れたものの、かなり危なかったようだ。

日本国民共有の財産として4億円で引き取ってもらうか、誰が買うかもわからない状態で12億円で引き取ってもらうか…果たして自分だったらどうしただろうなぁ? 4億円と12億円…やはりオークションに出品してしまうだろうか?

Posted by ろん