2375 恒例?ドラマ評(2008年1月~)

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以前も書いたことがあるが、夜のテレビドラマを放送時間中に見ることはまずあり得ないから、ビデオに録画することになる。とりあえず録画しておいて、面白ければ翌週以降も録画し、面白くなければ翌週以降の録画をやめるつもりだったが、結局ずるずるとたくさんのドラマを見ることとなった。まだドラマは始まったばかりだが、これまで見た感想をざっと挙げてみる。実にくだらないので、真剣に読まないように。

薔薇のない花屋 (毎週月曜日21時~ フジテレビ系)
脚本は野島伸司。彼の作品には賛否両論あるが、これまでほとんど見たことがない。調べてみたら「101回目のプロポーズ」以来だった(古っ)。竹内結子が主役の香取慎吾の前では盲目を演じることで接近しようとしている、もうちょっと別の迫り方ががあるだろう…と。目が見えないように振る舞うというのは、相当難しい演技力が要求されるような気がする。竹内結子は女優だからできるだろうが、一般人にはレベル高すぎるだろう。香取慎吾の元に身を寄せる松田翔太は父親に似てもにつかない。まぁそういう役なんだろうけど。雫の母親がビデオで登場するが、あの撮影をしたのは誰なんだろうか?最初ビデオの前でひとりでしゃべっているのかと思ったが、ちょうど“決めゼリフ”のあたりで、うまい具合にアップになるところがあって、あれはプロが撮影したんだな…なんて。雫が良い子に育ってくれて本当に良かった。ドラマで流れている音楽がとてもいい。サントラが欲しい。舞台は東横線沿線のようだ。渋谷から家に帰ろうとするシーンで、主人公のふたりが東横線の運賃表を見ていた。

ハチミツとクローバー (毎週火曜日21時~ フジテレビ系)
ずいぶん前に連載は終わっているが、単行本の最終巻だけ見ていない。その後映画にもなったが見ていない。なので、最終的にどうなるかこのテレビドラマを見ればわかるのだろうか。いろいろと評価は分かれるだろうが、配役はなかなか漫画の内容にあっているように思う。ただローマイヤ先輩が出過ぎだけど。まぁあのようなキャラクターはドラマは幅を持たせる意味でも必要なのかもしれないけど。全員“片想い”というのは、見ていて切ないがまぁこれも青春だ。「頑張って乗り越えろよ」と生暖かい目で見てしまうのは、僕が歳を取ってしまったせいか? ちなみに舞台となっている浜田山美術大学の「浜田山」は、京王井の頭線の実在する駅だが、これまで電車が映っていたシーンはなかった。

あしたの、喜多善男 (毎週火曜日22時~ フジテレビ・関西テレビ系)
バイプレーヤーとしてドラマに欠かせない小日向文世がドラマ初主演。共演する松田龍平は民放の連続ドラマ初出演らしい。彼の演技を見ていると父親を思い出すのは、父親の演技をドラマを通じてみていたからか、それとも彼が意識しているからか?たいていドラマはある程度の期間が流れていくのもだが、このドラマはわずか11日を11話で放送するので、1日1話という感じかな?保険調査員役の生瀬勝久は、出てくるだけでなんだかおかしい。平泉成のモノマネには笑った。果たしてどんなエンディングを迎えるのか楽しみ。今後バイプレーヤーを主役にするようなドラマが増えるだろうか?

斉藤さん (毎週水曜日22時~ 日本テレビ系)
どんな“正義”だって、逆ギレ暴力の前にして、痛い目に遭うことが少なくない。でもそんな理不尽がまかり通る世の中に疑問を持っている人たちが、このドラマの想定される視聴者層か? でも、どんなときでも例外なく「正義は正しいのだ」と言われたら、確かにちょっと困る場面も多い気はする。準主役のミムラはデビューするきっかけとなったフジテレビばかりで、日本テレビの出演なんて珍しい!なんて思っていたら、以前からフジテレビ以外に出演していたようだ。失礼しました。逆に日本テレビばかり出演していて、ようやく他局(フジ)のドラマ(はちクロ)に出演していると思っていた成海璃子も、実は以前から日本テレビ以外にも出演は多かったみたい。失礼しました。話が「斉藤さん」から離れてしまった。幼稚園に隣接する高校生からの嫌がらせを受ける場面が多数出てくるが、その首謀者の父親が市議会議員という設定。いまどき「父親が市議会議員」というくらいで周囲のみんなが一目置くような時代ではなかろう?という疑問はある。

鹿男あをによし (毎週木曜日22時~ フジテレビ系)
あをによし…ってどこかで聞いたことがあるような気がしていたが、奈良の枕詞だった。ちょっと懐かしい。以前仕事で奈良に行ったとき、どうしても鹿が見たくて、同じく出張に来た同僚には先に帰ってもらって、ひとりで奈良公園に来たのを思い出す。そのときは、特に鹿に話しかけられなかったから、鹿の方は、僕に用事がなかったみたい。これまで鹿が主役とも言えるドラマなんてあっただろうか?そんな主役とも言える鹿が、やたらといい声だなと思っていたら、声優の山寺宏一の声だった。さすが。多部未華子は鹿に似ているからこの役なんだろうか?あと児玉清のテンションの高さが気になる。朱雀門の前を走る近鉄奈良線が出てきて興奮した。また鹿に会いたくなった。

エジソンの母 (毎週金曜日22時~ TBS系)
その場の雰囲気を壊しかねないという点では「斉藤さん」に通じるものがある。おじゃこが言うには、この主人公の子どもは僕に似ているという。空を飛ぼうと窓から飛び出したことはないが、確かに、小さい頃は、いろんな実験をやった。ゴミ袋を何枚も貼り合わせて数メートルにおよぶ熱気球を作ったり(結局失敗)、糸電話の限界を知ろうとミシン糸をのばすだけのばしてどこまで聞こえるか調べてみたり(糸が地面に付かない限り意外と聞こえる)、ここでは書けないような実験(秘密)をしてみたりしたのは事実だ。今の時代、こういう子の才能を伸ばそうするためには、大変な勇気と覚悟が必要だ。きっと日本中に似たような子はいるだろう。でもその周りの大人たちがどういう考えでいるかということで、その子の人生は決まってしまうのだ。環境に恵まれずに才能を伸ばせないことなんていくらでもあるのだろう。残念ながら、僕は環境は恵まれていたとは思うが、肝心の才能がなかったので、エジソンにはなれなかった。

佐々木夫妻の仁義なき戦い (毎週日曜日21時~ TBS系)
オープニングの小林清志によるナレーションはを聞くと、あのドラマを思い出す。「この物語はある学園の荒廃に戦いを挑んだ熱血教師たちの記録である…」でお馴染み、そう「スクールウォーズ」の芥川隆行のナレーションだ。脚本家がプロレスファンであることから、役名のほとんどが実在のプロレスラーに由来しているというのは、Wikipediaで知った。喧嘩なんて取るに足らない理由で起きるものだが、主人公のふたりは独立した事務所を構える弁護士なんだし、それほどお金には困っていない…と考えるならば、もうちょっと争点は減るんじゃないかという気もする。おじゃこが言っていたが、部屋が散らかるのであれば、家政婦なりハウスキーパーを雇えばいいのだし。まぁドラマなんだから、細かいことは気にしちゃダメなのだろう。やっぱりSMAPの吾郎ちゃんは、月9ではなく日用劇場の方がよく似合う…なんとなく。それに今回の役柄は、ほとんど“地”でやっているような気がする。

こうしてみると、あまりドラマの中身と関係ない部分が気になってばかりいるようだ。

(番組の並びは放送時間順)

Posted by ろん