2198 押し入れから出てきたもの

日常生活

先週のこと。押し入れを片づけていたら、懐かしい品々が出てきた。

1つ目は、実家から持ってきたテレビゲーム機。少なくとも20年以上前の代物。「VIDEO
ATTACK 7」と名付けられたこのゲーム機は、当然モノクロで、効果音も、プッ、ポッ…といった単調な音ばかりで音量の調節もできない。右と左を行き来するボールを打ち返すという単純なゲームだが、結構面白かったのを思い出す。

久しぶりに電源を入れたら、ちゃんと動いたのだけど、コントローラ部分の接触が悪いせいか、“ラケット”が思うように動いてくれない。まるで痙攣するように微妙に動いてしまう。だからボールを打ち返そうにも、自分の意志とは違うところに勝手に動いてしまうので、変なストレスが溜まってゲームにならなかった。

まだ実家に残っているかどうかわからないけど、このゲーム機には確かライフル銃も付属していて、画面上を動く標的を撃つゲームなんかもできたっけ。

2つ目は、比較的最近…と言っても10年以上前だけど、実家近所のホームセンターで買ってきた家庭用プラネタリウム。プラネタリウムと言っても、そう凝ったものではない。半球状のプラスチックのボールにたくさんの星座が描かれていて、内部には豆電球が入っている。暗くした部屋で豆電球をつけると、星座が部屋の壁に投影されるというもの。

小さい時からなぜかプラネタリウムを自分で作りたかった。
自宅にあった天球儀付きの地球儀(こんな感じ)から天球儀を取り出して星のひとつひとつに穴を開けてみたり、料理用のボウルを2個合わせて、そこに星座を書き込んでから穴を開けてみたり…と、いろいろ挑戦したものの、結局うまくいかなかった。

その後、わずか数千円で僕の作りたかったプラネタリウムが売られていたのだから、買わないはずはなかった。自分の手で作れなかったという後ろめたさはあるものの、ようやく自分の求めていた物が手に入ったのだ。自分の部屋を暗くして投影された星空を眺めた日のことは今でもよく覚えている。そして、あまりに嬉しくてわざわざ居間も暗くして両親にも見せたっけ。

でも、それ以降、何かが燃え尽きてしまったのか、ほとんどプラネタリウムに触れることはなくなってしまった。

Posted by ろん