3951 小突く男
朝は、大抵の人にとっては怠いし、通勤ラッシュで大変だ。それだけに、イライラしている人も多いだろう。
それでも、毎日のことだし、混雑のなか、みんな譲り合って過ごすわけだ。
しかし、今朝、電車のなかで、そういう考えが希薄じゃないかと思う男性に出くわした。
降車客が多い駅に着いたとき、出入口付近にいる人たちは、いったんホームに降りる。
ただ出入口付近はちょっと狭いし、降りる人が降りきる前に、乗ってこようとする人たちも一部いるから、スムーズに降りられないことが多い。
ちょっともたついてしまうために、どうしても前の人を押し出す感じになる。
できる限り前の人を押さないようにと思いつつ、ホームに降りようとしたところ、今日は後ろから押す力が強く、前の男性に軽く触れるような状態となった。
それが苛ついたのか、その男性は肘で、僕の腕や腰を力を込めて小突いたのだ。
小突くときの感覚は確実で、誤って触れたという感じではなく、意志を持って力を込められていたのはわかった。
そういった態度には、どうしてもイラッとくるが、ここはグッと我慢。
ふたたび電車に乗り込むと、その男性は他の人に対しても小突いているみたいだった。
何が彼をそうさせているのだろう?
こういうちょっと理解しがたい人を見るたびに、例によって、「この人にも家族がいるんだよなぁ…」とか「家族も同じようなことするんだろうか?」と、思ってしまう。
結婚指輪もしていたので、「奥さんはこの人のどこに惚れたんだろう?」と、かなり余計なことまで考えてしまった。
でも、ふと、ここまで書いてて思ったのだけど、こうした加害者?だけでなく、家族に対して関心が及ぶというのは、たまたま昨日感想を書いた本にもちょっと通じるところがあるのかも…とも思ってしまった。