2582 Excuse me

日常生活

ここ最近よく外国人に道を聞かれる。
たいてい英語で聞かれるのだけど、こちらはほとんどしゃべれないから、たとえ簡単なことであっても、伝えるのは、ものすごく大変。一生懸命言葉を考えるあまり、伝える僕が混乱してしまうから、道を尋ねた人から見たら、「聞く相手を間違えたんじゃないか?」と心配することだろう。申し訳ない。
それに、せっかく見知らぬ外国の人と話ができるチャンスなのに、それを生かすことができないなんてもったいない。せめて、もうちょっと話ができるよう、基本的な会話は覚えておこうと思った。

Fish market?

先日、そう聞いてきたのは、なかなか男前の男性だ。欧米系の顔立ちで50歳代くらい。彼の持つ地図は日本語のもので、目指すところには×印が付けられていた。Fish market? しかし地図の指し示す場所は、21時近い時間だと、人通りのほとんどない通りがあるだけで、魚屋なんてあるはずがない。よく分からないが、行きたいと言うし、歩いていける場所だったので、一緒にそこへ行ってみることにした。すたすたと先導して歩く。あとちょっとで目的地…というところで、彼は歩くのをやめてしまった。そして「ありがとう、もういい」と言った(たぶん)。これで十分だという感じ。目的地には着いてないけど満足しているのだから、まぁいいだろうと思いながら、この場を離れた。そして、彼と別れた直後、この×が何を意味していたのかを理解した。この×印がつけられた先に…築地市場がある。そこへ行くための下調べだったのだろう。意志の通じないもどかしさを感じた。

Asakusabashi?

昨日、また尋ねられる。インド系の顔立ちの40歳代くらい?の女性2人組。彼女たちは、大江戸線に乗って“Asakusabashi”(浅草橋)に行きたいらしい。しかし浅草橋駅は、大江戸線で直接行くことができない。途中乗換が必要だけど、それをどう伝えたらいいか分からない。とりあえず、大江戸線の駅に連れて行くことにした。改札口が深いところにあるので、結構時間が掛かる。改札口に路線図はあるから、そこで乗換が必要なことを伝えようと思った。改札口に着くと、その女性のひとりが、駅員に話しかけている。何事もなく切符を買おうとしていたから、乗り換えの説明を聞かなくて大丈夫なのか心配になって、よくよく聞いてみると、“Asakusabashi”(浅草橋)ではなく“Akabanebashi”(赤羽橋)に行きたかったのだ。もちろん大江戸線の駅だから、まったく問題ない。乗換なんて必要ない。あーよかった。危うくウソを教えるところだった。

Hakuhinkan?

博品館は、もうちょっと先
博品館は、もうちょっと先

今日。目の前で、50歳代くらいの欧米系の男性が道を尋ねているようだが、聞かれた女性は困っていた風だった。昨日の挽回?ということで、どうしたか聞いてみたら、“Hakuhinkan”(博品館)に行きたいとのこと。手書きの地図は持っていたものの、銀座駅からの行き方が書かれていた。ここ新橋駅からだったらこのまま歩いていった方が近い。しかし説明ができない。「その前の広い道を右折して、中央通りまで出たら、左に曲がって、首都高速のガードをくぐったすぐ前が博品館」なんて言えない。仕方がなく、連れて行くことにした。行き先に間違いがないか、念のため「Toy Store?」と尋ねたら「Yes」と答えてくれたのでよかった。片言のやりとりで、彼はドイツから来たということがわかったが、話が弾まない。彼の言ってることが分からないからだ。早歩きで来たせいか数分程度で無事到着。握手されて「Arigato」と片言の日本語でお礼を言ってくれた。「お役に立てて嬉しい」ということすら言えず別れる。

Posted by ろん