2037 プリズム オーストラリア現代美術展

博物館・展覧会

昨日まで雨が降るという予報だったが、 今朝になって降水確率も20%と下がったので、ちょっと出掛けることにした。

行き先は、京橋にあるブリヂストン美術館。現在開催中の企画展は「プリズム オーストラリア現代美術展」を観る。おじゃこが見つけた割引券があったので、“なにげなく”行くことになった。


買うと、2,000円!クリアファイルもついてた!

おじゃこが入場料を払っていたら、なんだか受付で何か渡されていた。なんと160ページ以上もある詳細なカタログだった。後から調べてみたら、10人にひとりの割合当たるプレゼントだったらしい。

先述のように、特にオーストラリアの現代美術に興味があったわけではないが、じっくり鑑賞してみると、なかなか奥深く考えさせられる作品が多かった。

オーストラリアは、先住民族とあとから入植した白人との混合国家ということもあって、そうした背景を元に作られた作品や、オーストラリア独特の動物を扱った作品など…。現代美術ということもあってか、絵画はもちろん写真や、家庭用漂白剤やビーズなどを使った作品など、多彩な表現方法に圧倒された。

オーストラリアならでは…という背景を知ることができたのは、入場時に渡された見開きのパンフレットのおかげだ。展示室ごとに分けて解説が書かれていて、ある程度の事前知識を持ちながら鑑賞することができたのだ。

ちょっと難しいところかもしれないけれど、事前に知識を持つということは、場合によってはある種の偏見というか偏向につながることもあり得るとは思う。素のままというか、観たままを感じ取るという感覚も必要だと思う。

けれど、それだけでは「きれい」とか「美しい」といった感想だけで終わりかねない。作者のメッセージが伝わらなかったり、誤って伝わってしまうことだってあり得る。そう考えたら、ある程度の知識はあった方が良いように思うし、その努力を美術館は怠ってはならないと思う。…ということで、今回の展覧会では、きちんとそうしたメッセージが伝わってきたような気がして、とても満足だった。

なんてことが思えたのは、いま読んでる本のおかげなのだけれど、こちらの感想はまたいずれ。

 

Posted by ろん