1795 一枚の葉書から

定点観察

どうか騙されないように…
どうか騙されないように…

 定点観察では久しぶりの登場となるパンダさん(仮称)宅に、法務局共同管理センターってところから、こんな「消費料金未納分訴訟最終通知書」なる葉書が届いた。スキャナで取り込んだ画像はこちらから。

 文字でびっしりと埋められた葉書には、何かの消費料金を未納していることからそれが裁判になりそうだ…ということを知らせる内容が書かれている。裁判を取り下げるは2月2日までということになっている…って今日じゃん。いったいどこからの請求なのかも分からないし、「法務局共同管理センター」という差出人も怪しく、ツッコミどころ満載。

 そう、これがいま話題?の、いわゆる架空請求。初めて見せてもらって、妙に嬉しくなってしまった。実際この葉書に騙されて被害に遭ってしまう人もいるのだから、喜んでいる場合ではないのだが、なんだか“裏世界”の一歩手前というか、片鱗を垣間見た感じがするのだ。

 この差出人は、この葉書をどこかから買ってきて印刷、名簿か何かから集めた宛名をタックシールに印字してそれを一枚一枚貼り付ける…結構手間の掛かる作業をしているわけだ。それもおそらく相当出さないと効果が小さいだろうから、何百枚、何千枚と出しているはずだから、その工数は決して小さくない。

 この差出人は、当然、この行為が詐欺であり犯罪を犯していることは承知の上のはずだ。一体、どんな気持ちで黙々とこなしているのだろうか? 騙されて振り込んでくるであろうお金にワクワクしているのだろうか? それとも指示するものが別にいて、イヤイヤ作業をしているのだろうか? この一枚の葉書から、いろんなことが想像できる。

Posted by ろん