1737 ぼく

定点観察

そんなこと言われてもな…
そんなこと言われてもな…

 最近はそう呼ぶ人がいるのかどうか知らないけど、小さな男の子を「ぼく~」と呼ぶことがある。小学生の頃、そう呼ばれるのがとてもイヤだった。「そもそも“僕”は一人称だろう?」…とまでは思わなかったが、なんで「ぼく」が相手を呼ぶための呼びかけに使われるんだろう…と疑問に思ったことは確かだ。

 でも本当は、そう呼ばれること自体がイヤだったのではなく、子供扱いされることがイヤだったのだと今になって思う。実際に子供だったのだから仕方がないのに、どこか背伸びしたかったのだろう。それに、早く大人になりたかった。

 何度も書いているけれど、いざ大人になってみると、結局なんてことはなかった。

 もうすぐボーナス。子供にはない楽しみ…のはずだけど、これといって何かイベントがあるわけでもなく、買う予定もない自分にとっては、単なる通過点に過ぎない。なんだかつまんない大人になっちゃったな。

Posted by ろん