1418 アンケートにもの申す

定点観察

毎度、こうしたアンケート結果が公開されるたびに、二番搾りに書いているような気がするが、書かずにおれない。今年成人式を迎える人に「自分の時価総額はいくら?」というアンケートをした結果、1位は0円で、二位が100万円と続くなど、控えめな回答が上位を占めたことで、就職が困難でいわゆるニートが増えている実態を反映したのか?と新聞では解説されていた。胡散臭いなぁと思いながら記事を読んでいくと、やはり予想通りの内容だった。調査はインターネットを使って、回答者はわずかに518人。つまり「インターネットでアンケートに答えた500人程度の人たちの考える時価総額」というアンケート結果なのだ。詳細なアンケートの取得方法はわからないが、インターネットでアンケートに答える人たちが、今年成人式を迎える人たちの平均像だとはちょっと考えにくい。地域性もあるだろう。決してアンケートが悪いのではなく、こうした結果を新聞の見出しとして”おもしろい”ような解釈をするところが気に入らないのだ。情報の操作と言っても過言ではない。ぜひアンケート結果を見るときには、調査方法や背景などを確認することをお忘れなく。(2005.1.11)

Posted by ろん