1738 結局は人間のやること

定点観察

 あぁ、またやっちゃったな…このニュースを見て思った。

 みずほ証券が、新規上場した会社の株式を「61万円で1株」売るつもりだったのに「1円で61万株」売りに出してしまったものだから、当然その会社の株価は異常な値動きをするし、市場も憶測が憶測を呼んで混乱してしまった。損失額は1000億とも言われている。

 そういえば、2001年12月にも、同じような事件があった。電通が上場した際「61万円以上で16株」という注文を誤って「16円以上で61万株」という取引をしてしまうミスが発生している。これは外資系の証券会社だったが、このときの教訓って結局生かされていないんだな。

 何でもそうだけど、結局は人間のやることだから、ミスが起きるのは仕方がないとはいえ、なんとかならないものなんだろうか? 「61万円で1株」と「1円で61万株」じゃまるで違うってことは、株のことをほとんど知らない僕だってわかる。システムによるチェック機構があるのかどうか知らないけれど、百戦錬磨であるはずのシステムは見つけることはできなかった。

 システムは「ちょっと変じゃないか?」という感覚を持たないしね。きちんとチェックできるのもやはり人間なのだろうね。

Posted by ろん