1588 セレブ
「セレブ」という言葉ほど、ここ最近で安っぽくなってしまった言葉はないだろう。すでに、叶姉妹によって、相当のダメージを与えられていたが、杉田かおるの出現が致命的だった。
そもそも「セレブ」が何の略なのかもよくわからなかったので調べてみた。
〔セレブリティー(celebrity)の略〕
名士。有名人。女性誌などで,海外のモデル・デザイナーなどファッション関係者や俳優・監督など映画関係者の代名詞として用いる。
芸能ニュースなどでの使われ方は、裕福とか金持ちとかリッチな…といったイメージがあったけれど、なんてことはない、もともとは有名人を英語で言っただけなのか。そういう意味だと、本来の意味に戻ってきたとも言えなくもないか。
今年の1月、いわゆる「負け犬」(これもイヤな言葉だけど)を売りにしていた杉田かおるが結婚。しかも、相手が旧日産財閥を築き上げた鮎川義介氏の孫というシチュエーションをマスコミが放っておくわけがなかった。TBSの番組「中居正広のキンスマ」の中で結婚に至る一部始終を告白して注目を集め、その後は、バラエティ番組や芸能ニュースに引っ張りだこになったことは記憶に新しい…ってつい最近じゃん。
ちょうど半年が過ぎ、だいぶセレブも飽きられてきたところで、離婚危機のニュース。もうお約束。
自らの結婚を告白した同じTBSの番組で、結婚生活に危機が訪れていることを、自ら主演したドラマでほのめかし、その後は、ほとんど情報らしい情報を流さず、あえて沈黙を守ることで、かえって関心を高めていることは間違いない。こういった状況で人前に出るときに結婚指輪をしていなければ、必ず突っこまれることをわかっているはずなのに、指輪をつけないのも、彼女なりの演出だろう。
ここまで自分の人生を切り売りしないと、芸能界って生きていけないのだろうか?彼女の場合は特別だよな。むしろ気の毒にさえ思えてくる。
一連の騒動で一番トクをしたのが「マスコミ」。とばっちりを受けたのが「セレブ」という言葉かもしれない。