7746 特集展「お札の模様 流線が描くArt 工芸官作品展」

今日は王子にあるお札と切手の博物館で開催中の特集展「お札の模様 流線が描くArt 工芸官作品展」へ。
お札と切手の博物館自体、かなり久しぶりだ。
新しいお札が出回り始めて、半年ちょっとが過ぎた。
最初はあまり見かけなかったが、一気に出回り始めた感じがする。
それでもまだ見慣れていないせいか、目新しさはある。
そんなこともあって、紙幣そのものを意識する意識する機会は増えた。
あらためて紙幣を見てみると、当然と言えば当然だけど、本当に凝ったデザインであることがわかる。
いかにも紙幣らしさを感じさせるのは、「彩紋(さいもん)」と呼ばれる複雑な幾何学模様だ。
この特集展では、工芸官が、技術を磨いたり研究などを目的に作製した「彩紋画」を紹介している。
彩紋をどう組み合わせるかが、腕の見せどころということになるか?
他ではけっして見られない作品だ。けっこうリアル。

フィンセント・ファン・ゴッホの代表作「星月夜」をモチーフにした作品だそう。作製した工芸官のコメントで「図柄の表現に最適な彩紋を選び、またその階調の正確な基準を決め、単調さに注意しながら原画を再現している」とあった。
こうした技術を活かす最大の場面は、やはり新紙幣の発行なのだろうが、めったに機会などない。
今回の新紙幣の発行は20年ぶりということだったわけで、次回もそれくらい近く先になってしまう。
数年単位で準備するとしても、まだ10年近くは先のことだろう。
でも、確実にその機会はあるわけで、その日のためにこうして絶えず鍛錬を続けていくのだ。
最初に特集展を見に行ったので、順番が前後してしまったが、博物館は1階と2階二展示があって、それぞれで紙幣と切手について、詳しく紹介している。
貨幣博物館でもあったが「1億円を持ってみよう」は、ある意味”鉄板ネタ”の感がある。

貨幣博物館では、貨幣そのものの成り立ちから紹介していたが、こちらではお札がどのように変化していったかに絞って説明している。さまざまな海外のお札についても触れている。
内戦時のユーゴスラビアで発行された「5000億ディナール」、第一世界大戦後のドイツで発行された「1兆マルク」、経済混乱時のジンバブエで発行された「100兆ドル」とか、もうふざけてるとしか言いようがないが、現実として存在したのだからすごい。
実際には発行されなかったようだが、第二次世界大戦後のハンガリーで実際に作られていた「10域ペンゴ」って…1兆の10億倍だそう。
ゼロが21個つく単位…って、これこそ文字通り天文学的数字だ。
中部アフリカ経済通貨共同体と西アフリカ経済通貨同盟のお札が展示されていたが、EUのユーロみたいに、アフリカでもそうした通貨同盟があったなんて知らなかった。
ただ、いろいろ検索してみたものの、Wikipediaに西アフリカ諸国中央銀行の項目はあっても、西アフリカ経済通貨同盟については日本語がなくフランス語の項目しかなかったことから、おそらく日本でもそれほど知られてないのではないかなと思った。
中部アフリカ経済通貨共同体の構成国のひとつである赤道ギニアは、赤道と名乗っているのに、赤道直下にない…とか、検索するといろいろ知らないことがたくさん出てくる。
後半は切手についての紹介。世界各国の切手を展示していたが、そこに”南極”で発行された切手もあった。
説明には(各国が主張する飯士で発行する切手)とあって、こうして切手を発行することで、南極が自国の領土であることを内外に示そうとしているのだろう。
切手収集がブームになったことや、少し前に流通した切手などにも触れられていたりして、かつて自分も集めていたこともあって、興味深かった。
懐かしい!と思った切手の柄は、切手の位置をセンサーで読み取るための枠がついていたことを知る。
これは、急増する郵便需要のスピードアップを図るため、切手の周囲に色で枠を付けたそうだ。
ただ、これでは、デザインに制限が出てしまうので、無色の発光剤を混入して対応することになったようだ。













