7367 迷わせるアプリ
今日は父のスマホの設定を見ることになった。
設定自体は難なく進むことができたとは言えるが、画面に出てきた文字やボタンの確認にどうしても時間が掛かってしまう。
そして、その操作の状態を見ていて気がついたことがあった。
今回覚えてもらった操作は、スマートフォンのカメラでQRコードのURLを読み取り、その内容をパソコンで見るためにメールで送るということだった。
操作自体は、多少時間が掛かったものの、なんとか終えることができているようだったが、操作のなかで、かなりの時間を占めたのが、いちいち広告の内容を確認しているところ。
自分が見たら、明らかにいまやっている作業とは無関係の広告だとわかるが、見慣れない人からすると、これが自分の操作に関係があるのか、ないのかが、わからないために、出てくる広告をしっかりと読んでいくのだ。
慣れればいいが、今回初めて操作していることだから、やっていることに自信がないこともあって、広告にもっともらしいことが書かれていると、すぐに迷ったり悩んだりしてしまう。
だから、ただでさえ時間の掛かる操作に、よけいに時間が掛かってしまうのだ。
隙間に広告を入れて収益を上げようとするのは致し方ないとは思う。
そもそも、こうしたアプリやツールは、“使ってもらうのが目的”であって、本来広告はその一部に過ぎないはずだ。
しかし、こうして広告が使い勝手を阻害し、操作の邪魔をしていることがあるということを、アプリやツールを作っている者は、きちんと認識してもらいたいと思う。