7275 軍艦マンションを見に行く
「GUNKAN東新宿ビル」という名前を聞いて、すぐにその建物の形を思い出せる人は、建築に関心のある人かもしれない。でも、このビルの独特な形状を見たら、建築ファンならずとも、気にせずにはいられないだろう。
”軍艦マンション”とも呼ばれた、このビルの建て替えが決まったと聞き、以前から見てみたかったのを思い出し、さっそく現地に見に行ってみた。
![コリアンタウンを通り抜けて…](https://i0.wp.com/www.ronworld.net/blog/archives/img/2023/12/231211-01.jpg?resize=240%2C180&ssl=1)
新大久保から歩いて向かう。朝早いこともあって、歩く人はあまりいないが、ハングル文字があちこちに見えて、まさしくここが”コリアンタウン”といった感じだった。
住宅街のなかを歩いていくと、ちょっと開けた小さな公園(小泉八雲記念公園)に出た。
その向こうに、ようやく”軍艦マンション”が見えた。
少し離れたところからでも、形状が独特であることがよくわかる。
ただ周囲は住宅に囲まれていて、なかなか見えない。
すぐ近くまでやってきても、ビルとビルの間に挟まれていて、あまりよく見えないのだ。
この建物を設計したのは、陸軍船舶兵出身の建築士渡邊洋治という人で、狂気の建築家、異端の建築家と呼ばれたそうだが、なんとなくわかるような気がする。
建築家の強烈な個性が出ているが、こういう”クセの強い”建物は、もうなかなか作られることはないのだろうなと思った。
残念なのは、遠くからだと住宅で遮られるし、近くではすぐ隣のビルに挟まれて、なかなか全貌が見えないということだ。
あちこち歩いて、少し離れた駐車場に至る道路から、ようやく見える場所を見つけた。