7176 いきなりボタンを押す子ども
先日、エレベーターで、ベビーカーに乗せられた子どもが乗ってきた。
その子どもが、おもむろに起き上がると、まったく何の躊躇いもなく、車椅子利用者向けのボタンを押したのだ。
もちろん、本来の降りるべきフロアではないので、ベビーカーを押してきた母親は、同じエレベーターに乗っている人たちに謝っていた。
ありがちな風景とは思ったけど、ふと思ったのは、なぜ小さな子どもが、誰にも教わらずに、ボタンを押そうとするのだろう。
いろいろ調べてみるt、これは「アフォーダンス」とか「シグニファイア」という、人がモノの出す情報に無意識のうちに行動してしまう理論で説明がつくそうだ。
子どもがボタンを押してしまうのは、ボタンが人に押させようとしているのだから当然の結果だった。
こうした本能に訴えかける行動を活用しているのは、ボタンだけでなく、さまざまな建築や、Webデザインなどの分野など多岐にわたるそうだ。
知らず知らずのうちに、自分も行動を促されていることがたくさんあるのだと思うと、なんだか不思議な感じもしてくる。