7175 この挑戦にはどういう意味があるのだろう?
このニュースには違和感を持ってしまった。
三浦雄一郎さん、29日富士登山 車いす活用、手厚い支援で山頂へ
90歳の冒険家三浦雄一郎さんが29日から富士山(3776メートル)に挑み、弱った脚をカバーするために山岳用車いすでのけん引などの手厚い支援を受けて山頂を目指す。付き添いはかつて世界最高峰エベレスト(8848メートル)を一緒に登った仲間や家族ら約40人。「サポートの力を感じながらトライしたい」と闘志を燃やす。
まず思ったのは「これって登山なのだろうか?」ということだった。
記事に載っていた写真を見ると、山岳用車いすというものを使うようだ。
これを多くの支援者が引っ張っていくことになるわけで、登山というより、連れて行ってもらうというか、運んでもらうというイメージのほうが強い。
であれば、ヘリコプターで山頂に降りても、物資運搬用のブルトーザーで上がるのと、何が違うのだろうか。
彼が、世界的な冒険家であり、数々の偉業を成し遂げてきた人物であることは間違いないが、このような形での“登山”に、どういった意味を見出せばよいのか?
40人もの支援者によって、 たった1人の登山を支えるのだから、そりゃ当然「サポートの力を感じながら…」の登山となるだろう。
まるで大名行列のような光景となるだろう。
“手厚い支援で”と書かれた記事のタイトルが、どこか皮肉めいている気がしたのは、穿った見方だろうか。