2381 最高の自分?

物思いに耽る(雑感)

会社では、来年度に向けての評価が始まっている。

その最初のプロセスが“自己評価”だ。どれだけ会社に貢献しているかということを問う項目が三十数項目あまりあって、その達成具合を5段階 (良いの“5”~悪いの“1”) で評価するのだ。ひとつひとつじっくり考えれば考えるほど、その評価は悩んでしまう。自己評価だから、どう付けたって良いのだが、この評価の仕方には、各人の個性が出てとても興味深い。

僕の場合、以前はかなりネガティブな評価を付けることが多く、普通の“3”を中心に低めに付けていく感じだった。それは、とりもなおさず何ごとにも自信がないことを意味していた。「自分が“良い”はずがない」と決めつけていた。もし評価されるのであれば、上長に評価を上げてもらえばよいと思っていた節もある。

逆に、すべて良い“5”を付ける人もいると聞いている。いくつかの項目ではなくほぼすべて“5”というのだ。これはもう「最高の自分」ってわけだ。これには笑ってしまった。見方によっては相当な自信家とも言えるが、あらかじめ上長によって、評価が下げられることを前提にしているという点で、ある意味、策略家とも言える。

でも、よくよく考えてみたら、上長によって変えられることを前提としているという点で、僕の場合も、みんな“5”を付けちゃう人も実は大差なく、笑える話ではないのだ。これでは自己評価の意味がまるでない。

自己評価ってなんのためにあるのか、今一度考えてみないと。会社はこのあたりの説明が足りない。

ただここ最近自分なりに考えた自己評価というものはこう考えるようになった。自己評価は自分自身を冷静に見つめる大事な機会であって、同時に上長から評価される前提で考えるならば自分をアピールする機会である…と。なのでネガティブに偏ることなく、多少アピールを加えた自己評価をするようになった。

Posted by ろん