7066 金沢の鉄道
金沢は、これで4回目になるが、このあたりの鉄道への乗車はほとんどなかったから、今回はちょっと意識して、短時間で効率よく、あちこち行ってみることにした。まずは、昨日の夜、北鉄金沢駅に行ってみる。
地方の私鉄では珍しくホームが地下にある。
ちょっと様子を見るだけのつもりだったが、偶然、京王井の頭線時代のカラーリング(ブルーグリーン色)の車両が停車していたことに気づいた。
これは、北陸鉄道が創立80周年の記念して行っているとニュースで知っていたので、すぐに入場券を買って構内へ。
そもそも、この車両が井の頭線で走っていた時代に、この車両を直接見たことはないから、懐かしさのようなものを感じることはないのだけど、それでも必ずみられるものでもないから、嬉しい。
21時ちょうど発車の列車だったが、お客さんは思ったよりいる気がした。
隣のホームには、かつて日比谷線で走っていた営団03系が止まっていて、こちらも当時の色になっていた。
21時に列車が出発すると、当然ホームには僕ひとりとなったが、写真を撮っているうちに改札口が閉鎖されていることに気が付いた。つねに改札口が空いているわけではないのだ。
駅員に声を掛けようかと思ったが、何やらずっと電話している。
なかなか電話が終わらないので、しかたなく自分で鍵を開けて改札を出た。
ホームに閉じ込められるなんて初めての経験だった。
今日も朝早く出掛けて、金沢駅へ来た。北陸新幹線開通によって、金沢以北は、IRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道の2社が運行しているため、それぞれ異なった塗装の車両を見ることができる。
特急サンダーバードも止まっていたが、北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸したら、この車両も見られなくなる。
少し、IRいしかわ鉄道に乗ってみる。
新幹線開通までは特急が行き交い、現在でも貨物列車が多数運行されている路線だけあってか、線路の状態がよく、列車もスピードも速い。
ちょうど田植えの季節だろうか。
水の張られた田んぼがとても美しかった。
七尾線の分岐駅である津幡までやってきたが、もちろん初めて降りる駅。
洪水から町を救った犬の伝説があるのだそうだ。
すぐに折り返して、ふたたび金沢に向かう。
津幡まではかなり電車は空いていたが、金沢に向かう電車はかなり混雑してる。
ほとんどが高校生だ。
本数も数分から10分おきくらいに走っているのは、そうした需要にこたえているのだろう。
ふたたび金沢駅に戻って、そこからシェアサイクルを使って、北陸鉄道の野町駅に来た。
周辺に特に何もなさそうなのに、独立した始発駅になってるのが不思議だったが、にし茶屋街が近く、かつてはかなりにぎわっていた場所だったのだろう。
駅のホームからそのまま路線バスに乗り換えができる構造は、完全なバリアフリー化が達成されていて、まるで昨日見た富山駅みたい。
折り返しの電車がやってくると、そこから降りる乗客の数…そのほとんどが高校生…に圧倒された。
折り返しの、鶴来行きの電車に乗る。野町からの乗車はかなり少なめ。
野町駅を出た直後のカーブを除くと、線路はまっすぐで、電車はそれなりにスピードを出す。
けっこう揺れる。
JR北陸本線との乗換駅、新西金沢駅で降りる。
野町行きの列車と交換するが、ここでもかなりの数の高校生が下りて行った。
朝のこのあたりの鉄道は、金沢に限らないのだろうけど、高校生たちによって支えられているのかもしれない。