7067 金沢の旧赤線地帯
つい先日、鳩の街と玉ノ井の旧赤線地帯を歩いてきたばかりだが、当然金沢にも同じような場所があったはず…と思って調べてみたら、にし茶屋街近くにあることが分かった。
はたして、こちらは今、どれくらい残っているのだろうか。
事前にちょっとだけ調べて感じでは、もうほとんど残っていないみたいではあるが、実際に自分の目でたしか見てみよう…ということでやってきた。
金沢駅からは少し距離があるが、シェアサイクルで簡単にやってくることができた。本当に便利。
ひがし茶屋街は行ったことがあるが、にし茶屋街は初めて。
あらかじめGoogleストリートビューで下調べなしたものの、現地を歩いてみないとわからないことが多い
。ざっくりとした場所だけ確認して、あとは現地で歩き回る感じになった。
住宅地の中に、いきなりホテルがあるのは、やはり歴史的な経緯のせいだろうか…。
とりあえず、かつて赤線となっていたあたりを歩いてみるが、なんとなく関係ありそうでも、確実といえる建物は見つからず…。
さらにしばらく見て回る。
気になったのは、住宅地にありながら、突然、スナックやバーがあちこちにあったということだった。
しかも営業しているのかしていないのかもわからないくらいの状態で。
状況から見て、これらは間違いなく、このあたりが旧赤線地帯だったころの名残だろう。
そして、ようやく、実際の建物を確認することができた。おそらく、赤線時代の看板があった名残だろう。その天井も凝った作りをしている。
これまで歩いてきた旧赤線地帯のなかで、今回がもっともわかりづらかった感じがする。
時間がないなかで、できる限り痕跡を見つけようと、キョロキョロしていたら、何やら視線を感じた。いったいなんだろう…と思って、ふと家の窓に目をやると、小さな犬がこちらをじっとみていた。
そして、急に吠え始めた。
番犬としては、間違いなく“合格”だ。