6939 森林公園検修区の9101Fを見に行く
東武東上線の下り始発電車に乗る。
この時間帯の下りには、優等列車が走っておらず、すべて各駅に止まっていく。
意外とお客さんは多い。
森林公園駅を降りると、まだ周囲は暗い。
気温は氷点下だ。
ここから向かう先は、東上線の車両基地である森林公園検修区。
道路は一本道で迷うことはないが、人も車も通らない道路をひたすら歩く。
左手は住宅、右手に太陽光発電パネルが並ぶ。
トロロの姿もある。
道路は検修区に沿って通っていて、そこから出発を待つ車両がフェンス越しよく見えた。
ずらりと並ぶ車両を端から順にみていくと…お目当ての9101Fの姿があった。
ほとんどの車両に電源が入って出発を待っているのに、9101Fだけは時間が止まっているかのようだった。
1年半以上このままの状態が続いている。
この車両よりも新しい車両が廃車になるケースもあるのに、試作車としての要素が強い、この車両がこうして留め置かれているのはいったいどういう理由なのだろう。
かつての東上線は、古い車両ばかりだったから”新車”がやってくると嬉しかった思い出がある。
いまとなっては、”古い車両”のほうが貴重だが、当時は逆だった。
この9101Fが復活する日が来るのだろうか。
森林公園駅に向かう途中、検修区を横断する高圧線の鉄塔を見ると「只見幹線」とあった。
”只見”といえば、あの福島県の只見からここまで高圧線が続いているということだろう。
只見線が運行再開したら乗ってみたいと思ったが、通勤ラッシュ時を思わせる混雑をしているというから、考えることは皆同じだ。
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