6741 報道のあり方も変わってくるかも
先日発生した知床観光船の沈没事故は、いまだに乗船していた全員の発見には至っていない。
この事故で亡くなった男性がしたためていたラブレターの全文が公開されたことが、ネットで話題になっていた。
これまで、大きな事故や事件があると、犠牲となった方たちのエピソードが紹介されるのは、報道ではよくあることだ。
しかし、今回はいくら家族が承諾したからといっても、それを晒すのはいかがなものかという否定的な意見が大多数を占めている。
たしかに、それを知らされたことでいったいどういう意味があるのだろう? 何のために伝えられているのだろう…とは思った。
反省でもないし、教訓でもない。
観光船運営会社社長に対する怒りを増幅させるためだろうか?
公開に否定的な感覚を覚えるのは、こうしたことを伝えるマスコミに対して「人の不幸を利用して儲けてる感」があるからだと思う。
そんな感じに思うのは決して少数派ではないだろう。
今回の批判的な意見を聞くと、報道に対する見方やあり方、求められることは、間違いなく変化しているんだと実感する。