6451 考えさせられた3つのこと
ふだん、それほど意識して見ることはないのだけど、電車内のある広告に見入ってしまった。
昆虫に夢中になった小さな女の子の話だ。
女の子が虫が好きなんて…と、周りの男の子がバカにする。
戸惑う女の子に、父親は「好きがあれば大丈夫」と励ます。
女の子は、その言葉を信じて勉強し、研究を続け、そしてついには世界的な賞を手にする…。
まぁ、ありがちと言えばありがちな話ではあるのだけど、いろいろ考えさせられた。
まずは「ジェンダー」
女の子が虫に興味を持つというのは、たしかに珍しいかもしれない。
でも、だからと言って、それを批判する理由なんてあるはずもないが、同世代の男子には理解できないのだ。
しかし、意外と大人たちも無意識のうちに「女の子」らしさを求めてしまって、「好き」を封印せざるを得ないなんてことは、往々にしてあるのだ。
続いては「好きなことを好きでい続けられるか…ということ」
「好き」を続けられるかどうかは、置かれた環境による影響は大きいということをあらためて思い知らされた気がした。
本人の意志だけではどうしようもないことだってある。
誰かに支えられたり、サポートしてもらうことで、好きでいられるということもある。
もちろん逆のことも往々にしてあるのだ。
そして、最後に思い出したのは…
日本中を震撼させた「STAP細胞」の論文捏造問題のことだった。
渦中にいた女性もきっと科学が好きだったはずだ。それでも、決して好ましい結果にはならなかったのは、周知の事実だ。
純粋に「好き」を続けることも、それはそれで、かなり難しいことなのだろうな…と思った。