6409 渋谷の行列
今日も渋谷でワクチン接種を希望する若者の、約1kmにもおよぶ長蛇の列ができたそうだ。
ほんと何やってるんだろう？…と思うのは、おそらくここに並ぶ若者もそうだし、このニュースを知った人たちも同じだろう。
当初は、受付開始時刻が11時50分で予約不要で先着順という触れ込みだったが、昨日開設初日の未明には早くも行列ができ始め、朝7時30分のでワクチン接種枠の上限に達してしまったという事態となった。
この状況を見たら、方針を大きく変更するべきなのだが、そうならないのが自治体の進め方なんだと、今日あらためて痛感させられることとなった。
変更された方法は、”整理券”を希望者全員に配って抽選にするということだった。
昨日との違いは”整理券”が全員に配られて、先着順でなくなったというだけだ。
だから、１kmにもおよぶ行列ができたのだ。
信じられないことだが、これが自治体の仕事なのだ。
ここからは想像だけど…。
おそらく知事はこう考えたのだろう。
・渋谷に遊びに来る若者が多い
・ワクチン接種に消極的な若者
・気軽に接種できるようにする
→ 渋谷に若者限定の予約不要の接種センターを設置
当初から問題は多いことは指摘されていて実際に昨日の事態となるが、知事の命令は絶対のため、事態はちっとも改善されることなく今日を迎える。
この状況をもたらしているのは、おそらく「予約なし」という知事の命令なんだと思う。
実際、抽選結果をLINEやメールで伝えるくらいなら、最初から整理券をネットで配布するのはわけないはずだ。
しかし、これは「予約」となってしまう。
だから、当初の想定通り、何としてでも“渋谷に足を運んで”もらって、あくまで“予約なし”ということにして、整理券を配るということになってしまうのだ。
若者たちが炎天下で並ぼうとも、知事の指示は絶対なのだ。
自治体職員の立場を考えれば、そうなるのも無理はないけど…なんだかな…とは思う。