もじ鉄/石川 祐基

■鉄道,龍的図書館

鉄道ファンは、ありとあらゆるジャンルに分かれて“活動”しているが、鉄道で用いられる文字や看板などに興味を持つ人も大勢いる。

そうした“もじ鉄”ファンが絶対に楽しめる、バイブルになりそうなのが、この本だ。

北から南まで、日本の鉄道事業者で用いられている駅名標を、写真とともにフォント名を徹底的に紹介している。

ここで紹介されているフォント名は、著者が独自に特定していったようで、その情熱は凄まじい。

全国の駅名標を見ると、圧倒的にモリサワの“新ゴ”フォントが採用されていることがわかったり、かつて営団地下鉄で使われていて今では使われなくなった“ゴシック4550”が、なぜか南海電鉄で現役使われていたり、大井川鉄道では“国鉄っぽいフォント”というフリーのフォントが使われていたり…と、相当マニアックな情報が満載。

よくぞ、ここまで調べ上げたと思うが、極めるならここまでやってみたいものだも思う。

Posted by ろん